掲題の映画を見てきたので感想をメモ。The Beatlesの、特に彼らが有名になる前の頃に関心があれば、見ておいて損はないと感じた。
The Beatlesはメンバーがリバプール生まれで、その意味でリバプール生まれのバンドなのは確かだけど、有名になる前にハンブルグでの「武者修行」とでもいうべき時期があり、そのあたりでメンバーの交代(それに伴う担当楽器の変更:Paulは最初はギタリストだった)などもあったということは知っていて、その頃の音源も少しだけ耳にしたことはあるが、それ以上の詳細はあまり知らなかった。
この映画では、そのあたりの歴史について、George Martinにドラマーを首にされたPete Bestや元ベーシストのStuart Sutcliffeの恋人だったAstrid Kirchherr(初期のいわゆるマッシュルームカットの考案者とされる)等のインタビューや当時の映像や再現映像・アニメなどを駆使して解説している。
冒頭は第2次大戦時のともに港町であるリバプールとハンブルグの被害の受け方から始まり、復興をするなかで、アメリカから音楽が流入してくる様子や、イギリスでそれをカバーする人たちが出て、そういう人たちがハンブルグに呼ばれてクラブ(治安はよくないエリアにある*1)で演奏するようになる流れが示され、Beatlesもその流れの中でハンブルグに行くようになったことが示されているのが印象深かった。10代の彼らは、長時間の演奏で酷使されながらも演奏技術を磨き(それに耐えるために酒やドラッグもつかったというのは、いかにもという気がしたが。)、それが後に繋がっていくわけだが。リバプール生まれだが、ハンブルグ育ち、という表現をJohnが生前していたようだが、そういう表現がしっくりくる感じがした。
また、この時代に2回メンバー交代がなされる。一つはベースのStuの脱退。その後残留していた彼が亡くなり、Astridがメンバーに訃報を伝えたときのPete, Paul, Johnの反応や、PeteがGeorge Martinに首にされてRingoが加入した際の経緯や当時のファンの反応などの説明も同様に印象深かった。
映画は1962年12月末最後のハンブルグ訪問で終わり、翌年1月にはPlease Please Meのシングルが大ヒットして、彼らは一気に有名になっていく。彼らが有名になる前の日々を知ることのできるものとして、そのあたりに興味があれば、見ておいて損はないと思う。
最後にポスターとか映画館に展示されていた写真(撮影禁止などの表示はなかった)やチラシの写真なども貼っておく。






*1:それ以上の詳細も語られていたが省略。ただ、バンドのメンバーというと一定の保護が与えられていた点は興味深く感じた。それだけ貴重な存在だったのだろう。