呟いた内容を基に手動twilog的メモ
企業内法務部門*1についてのある種の「頻出論点」の一つとして、担当者個人に対する定量的目標設定・評価の是非というものがあると思われる*2。
目標設定や評価に適した指標があればそれに基づいて対応するのは悪くないと思うが、生憎、これまでこちらが見聞きした範囲では*3、企業内法務については、そうした用途に適した指標が見当たらないように思うので、避けた方がいいと感じている。定量化しないと管理できないという反論がありそうだが、企業内法務の業務はそもそも「受注産業」かつ「応召義務」めいたものがあるため、そもそもいかなる負荷がかかるかについて管理不能であるように思う。管理不能なものを定量化したら管理できるのか、というと、少なくとも僕は、管理できる気がしない*4。一切管理不能というと言い過ぎかもしれないが、管理可能な幅が広くないところでは*5、前記のように感じざるを得ない。
とはいえ、企業内にはその種のやり方に基づく「管理」を求める層というのがいる。こちらの業務の実情を顧慮することなく、その種の行為を押し付けられて不快な思いをしたこともないではない。
ではどうするか。「上に政策あれば下に対策あり」というように、「対策」はもちろんある。その種のものを求められた場合、結局、期首にはなにもせず、期末の時点で、期末時点で認識しているすべての情報を期首時点で認識していたとして、いかなる目標を立てるか、そしてその目標に照らして現状がどう評価されるか、で評価しているような気がする。期首に立てた目標なり計画について、一旦立てたら何が何でも変更してはならぬとまでは言われないので、期末最終日前日位に変更をしたという言い訳をすれば*6、それほど文句を言われることはないのではないか。欺瞞に基づく茶番にしか見えないが、それが結果的に一番負担が少ないのではないかと思うところである。