脊髄反射的に呟いたことを基にメモ。
いつもお世話になっている経文緯武さんから、こちらの呟き*1等に対して、コメントをいただいたのだった。
お叱りを受けた気がするので、若干の言い訳めいた反応を書いてみようかと。
(なので、以下は、上記エントリを前提とした記載となっていることに留意いただければと思います)
経文先輩が書かれているうちの後段のような行為は、それを「常識で判断」といってもそれほど差異はないのではないかという気がしました。もちろん、安易な一般化に走るのを戒める意味はあるのは理解しているのですが。
この辺りは、個社のビジネス状況や個別の法務担当者の置かれている状況によって色合いが異なって見える気がします*2。B2Bで物売るメーカーで、顧客との長期的視点を重視する立ち位置だと、取り交わした契約書の文言に戻って議論をする確率がゼロに近いこともあり得るというのがこちらの経験するところ。うっかりすると、契約書というか注文書・請書(請書すらないこともあり得る)とかでまともに内容が書いてなくても困らない、ということもあり得る。そういうところで、法務が多少なりとも契約内容をまともなものにしようと、修正を試みたら、客先から切れられて、営業がもとのままでと泣きを入れてくる、みたいな話もあったりする*3。そういう関係性の中で取り交わす書類について、外国法準拠の書面をどこまで真面目にやるかというのは難しい判断を要するし、経文先輩が指摘されるようなことを真面目に検討したとしても、「誰得」みたいな受け止められ方をされかねないし*4、結局そういうことが機能することが想定しづらいという話になりかねない。なので、そういう場面などでは、ご批判のあったような割り切りも、程度問題でもあるのだが、ある種の「苦渋の決断」としてはあり得るのではないかと考える*5。