特許法・著作権法/小泉 直樹 (著)

一通り目を通したので感想をメモ。

 

プレップ知的財産法と同じ著者が、同じ範囲について書いたもので、特許と著作権に絞ってそれぞれ100頁前後で解説というもの。司法試験の選択科目の知的財産法対策の基本に据えるのであれば、分量的にお手頃というところなんだろう。こちらは、知財への苦手意識を取り除くには、段階を踏んでいく必要があると感じたこともあり、プレップ知的財産法が読みやすかったので、その次のステップという意味で、目を通してみようと思ったのであった。

 

2012年の本というところで、古い記載もあるのかもしれない(判例のアップデートは必要になっているはず)し、そもそも内容について論評できるほど知見があるかというと微妙だが、プレップ知的財産法と同様に文章は平易で読みやすかったのは間違いない。

 

こうなってくると、特許・著作権以外についても触れた、同じ著者の2018年に出た「知的財産法」も気になってきたが、どうしたものか…。東大の田村教授も新しく知財全体の本を出す予定があるようなので*1、どちらがよいか、それとも両方目を通すべきか…と迷うところである。両方という声も聴こえてきそうだが…。

 

 

*1:こちらによれば、2020年3月予定らしい