掲題の写真展を見に行ったので感想をメモ。
気が付くと原宿にGR SPACE TOKYOなるところが出来ていた。「RICOH GRシリーズのコンセプトや世界観を施した空間」ということらしい。こちらも一応GRシリーズのユーザー(銀塩のGR1も使ったことがある。)であるし、幕開けに、森山さんの展覧会をするというので、GRIIIxを持って出かけてみることにした。
出かけてみると銀塩時代のものも含めたGRシリーズの実機(だと思う)が展示されていたり*1、スナップの写真集が展示されていたりして、なるほど謳い文句とおりの空間と感じた。
さて、森山大道展。新作が展示されてるわけではないが、過去に撮ったものの中から、主にこの場所に合いそうなものを見繕って展示したというところのように見えた。入口で代表作の一つの「三沢の犬」が入口でこちらを睨み付けてくる。奥にソフビ化されているのもあった。ヤツはあちこちに行っていると森山氏がどこかで言っていたが、ついに3D化するとは...。その他にも氏を代表するような作品がいくつかあり、それと東京エリアのスナップが100点くらい?展示されていた。壁に無造作にスナップが止めてあって一部がめくれているというのは、好みが分かれそうだが、個人的には、森山さんの写真の展示ということであれば、あり、なのではないかと感じた。それらに加えてスライドショーの形で写真が展示というか投影されていたものもあった。時代を感じる写真が多かったような気がした。会場全体がモノトーンでまとめられていることもあってか、カラーで撮られたものの展示はなかった。会場全体の雰囲気からすれば一つの考え方なのだろう。
スナップ向きのGRシリーズのための空間の幕開けに、ストリートスナップの名手で銀塩児だからGR使いの森山さんの写真展というのは、まあ、確かに悪くないのだろう。せっかくだから新作が欲しかったところだが、挑発関係展のパンフレットというか図録で、最近は体調の関係で逗子におられる旨の記載があった、そこまでは難しかったのかもしれない*2。
原宿というこちらにとってはawayの場所ということもあって、空間はゆったりしていたものの、落ち着かない感じがしてそそくさと退散してしまったが、この展覧会は一部途中で展示物を入れ替えるということなので、入れ替え後に再訪できたらと思う。
館内は撮影可能なようだった(その旨の表示は見つからなかったが)ので、何枚か撮ったものを貼っておく。
入口足元のドアマット
三沢の犬
会場の様子。