とりあえずオフコースな感じで(謎)。書ける範囲でのメモということで。
AC企画関連の呟きの中で、二次妻・無双御大から次のような振りがあった。
そういえば「企業法務パーソンのための弁護士資格取得のススメ」は書かれていらっしゃいましたっけ?「その道はないのか」で示唆された方向で考えたいという法務パーソンがいらっしゃった場合に「じゃあ具体的に何をするか」みたいな話です。
— QB被害者対策弁護団団員ronnor✌︎('ω'✌︎ ) (@ahowota) 2021年12月18日
上記の振りは、以前次のようなエントリをあげたことを受けてのものである。
上記のエントリにあるように、そもそも、現状の司法試験は、ルートをどう取ったとしても、昼間企業内法務で働きながら目指すには、ハードルが高すぎるし、コストパフォーマンスの面では、努力を正当化できるだけのものはないというのが冷静な見方であろう。その点からすれば、他人様にむやみやたらにお薦めすべきではないと考える。
更に付言すれば、仮に受験資格を得るところまで行ったとしても、最終合格までたどり着かないと、失権が負の刻印として、その後の人生における負の遺産となる危険すらある*1。そこまで考えるとなおのこと安易に薦めることにはためらいを覚える。そういう状況が適切だとは思わないのも確かではあるが。
何万歩も譲って、仮に、以上の点を理解しつつも脇に措くとすると、何が言えるだろうか。
こちらの匿名性の維持を考えつつ、敢えて何かを言うのであれば、まずは、個人個人の状況に最適化した形で、道を進まれることをお薦めする、としか言いようがない。個人ごとに、可処分時間、可処分所得、周囲の受験勉強への協力の状況、それまでのバックグラウンドなどがまちまちであると考えるが、それらについて、受験上有利に使い得る点を最大限活用していくしかないと思う。結局、具体的な内容は個別の状況次第と考える。
もう少しだけ踏み込んだことを言うのであれば、こちらの体感的なところで、害を及ぼさないと思われる範囲でいうと、順不同で次の通りだろうか。かつてエントリ等にしたことのある内容も含まれるがその点はご容赦を。特定時点での個人の体感に基づくものでしかなく、異論があり得る点は言うまでもない。
- 専業受験生と同じことはできないから、戦い方を考えるのが重要。その意味で専業受験生経験しかない予備校講師の言うことは、割り引いて受け止める必要があることに注意。
- 合格後のことはひとまず脇におくことも考えるべき。そこまで考えていると合格にたどり着けなくなる可能性がある。
- カネで解決できるところは、それで解決するのも一案。受験予備校もそのうちに含まれるだろう。時間の方が貴重なことが大半。本についても、手を広げないということは重要ではあるが、手元になくて不安なら、不安要因を解消するだけの目的で買ってしまうのも一案。参照用に留めて、使うと決めたものからぶれなければ良いだけのこと。
- 安心して受験勉強ができる環境を調達することも費用をかけることも必要。集中できる有料自習室の利用も検討に値する。
- 周囲の理解(容認も含め)の確保は重要。そこのケアを怠ると、そもそも受験当日に受験会場までたどり着けないことも考えられる*2。
- 所詮は点取りゲーム。足きりをクリアした後は、自分にとって点の取りやすい科目が何かを踏まえて、点を取ることを考えるべき。科目間のトリアージというか学習時間の傾斜配分も考える必要もあるだろう。選択科目も負荷とのバランスを考えるべき*3。
- 仕事とのバランスは、リスク覚悟で、仕事でも手を抜くことも考えるべき。仕事を理由にして勉強を後回しにすると受験勉強は長期化して、長い目でみると非効率になる可能性もある*4。
- 仕事上使えるものは使う。独禁法の社内研修の際は、その準備と称して合格者講義のDVDを見るとかしていた*5。
- 自分がやっていることが合格可能性を増やしているか、ということの検証は重要。答練とかも重要だけど、択一の過去問を本番と似た形で時間を測って解いてみることも重要。その意味では、できれば、直近の試験の動向を知る合格者(修習生とかが良いか)とかに定期的に答案等を見てもらうのが重要。