何と何を比べるか

呟いたことを基にメモ。前に同様のことを書いたかもしれないが気にしない(汗)。ぼんやりとした内容なのはいつものことだが。

 

契約当事者間の力関係が何らかの形で均等でないとき、不用意に契約交渉をしてしまうと、デフォルトルール(適切な日本語が思いつかないが)である民法上の規定よりも不利な形で契約が成立してしまうこともあり得る(消費者保護法等による修正については一旦脇に置く)。その場合、寧ろ何も契約をしない(合意しない)という選択肢もあり得るのではないかと考える。

 

そうすると、合意したデフォルトルールよりも低い状態と同じ結果になる可能性はもちろんある。しかしながら、契約(合意)してしまうと、それを覆すのには手間がかかるかもしれない。他方で、何もせずに置けば、状況がこちらに有利になるかもしれないし、不均衡が契約交渉に対して慣れていないという部分に由来するのであれば、その点は弁護士の助力を得ることで、多少は改善するかもしれない。少なくともその余地は残る。一旦「中途半端な」合意をしてしまうよりも、何も合意しない状態である方が、そうした形での改善を望みやすいのではないか、と感じる次第。

他方で、一旦合意すれば、その合意よりもさらに悪い状態になるのは防げるという考え方も想定は可能。そういう意味では、下手な合意でも合意することにメリットがあるという見方はあり得る。

 

結果として、何と何を比較して考えるか、ということなのだろうと思う。