無料で入れる機会を得たので,行ってみた。
企画展とは関係ないがこちらは相変わらずあった(写真は撮影可スペースにあった複製)。まあ,お約束,というやつだろう。この美術館というと,この作品という向きも多いだろうが,企画展のときは,殆どの方はスルーしていたのが印象的だった。
レオ・レオーニって誰?と思ったけど,僕らの世代であれば,おそらく小学校で読まされた,「スイミー」の作者,というのがわかりやすいのだろう。今回はかの作品の原画が来るというのが目玉のようであった。そういうところが売りなのと,時節柄,小さいお子さん連れの方々が多かった。
幼少期からの作品から晩年のものまで一通り展示していたが,メインは絵本作家としての部分だったようで,「スイミー」などの絵本の原画などが中心になっていた。原画も綺麗で,キャラクターが可愛らしく(特にネズミ),まあ,子供には受けるよなあ,と感心した。グラフィックデザインの分野でも相当活躍されていたのだけど,幼少期の作品から,グラフィックデザインっぽいなという気がして,もともとそういう素養があったのだろうなと感じた次第。
個人的には,グラフィックデザイン分野の作品をもっと見たかったが,今回の展覧会の趣旨からすれば,ちょっと無理があったなと感じた次第。
そのあたりは,公式サイトでもある程度見えるのだが…。
グッズとかも,絵本作家としての側面寄りで,グラフィックデザイン分野の作品を使ったものがなくちょっと残念(まあ,依頼者との関係の処理が厳しかったからかもしれないけど)。絵葉書を数枚購入してみた。宛名面の方まで絵があるのは秀逸。