基本書を読む?

謎なタイトルで恐縮だけど。

 

 

修習と二回試験が何とか終わって、弁護士の資格を得て、実務家を名乗っても文句は言われない*1立場になった。そして、そこからしばらく時間が経過した。

 

で、ふと考えると、目先の業務のために、必要な資料は目を通すものの*2、それだけだと、なんとなく先細るかなという気がしないでもない。日々進展する事柄を追いかけるのはもちろん必要。法令は改正されるし、判例・裁判例は積み重なる。それはそれで必要な範囲で追いかけるのは当然必要だし、知らない分野の話について、依頼者の希望に添えるよう、可能な限り調べるのも当然必要。でもそれだけで大丈夫か、と不安に思う。

 

そういうものは、語弊のある言い方ではあるが、ある意味小手先というか、基本的なところの理解の上に立つものでしかないように思えるものの、基本の部分が、衰えやしないかと不安に思った次第。

 

もともと司法試験の成績も芳しくなかったこともあって、法曹としての基本的なところに不安を覚えているから、上記のように感じるのかもしれない。ともあれ、不安への対処として、時には、受験時代の基本書とかに立ち返るのもありなのかもしれない。まあ、民事系では債権法改正等もあるから、改正を踏まえた基本書に向かってみるのも悪い話ではないのかもしれない。

 

…というわけで、某基本書を本棚から引っ張り出して目を通してみることにしようと思う。こういう不安を感じたことを忘れないようにするためにエントリで残す次第。

*1:弁護士資格のない企業の法務担当というだけで、そう名乗っても良いのではないかと思う反面、別の見解も見るので、なんとなく躊躇いを感じてしまうところがあったのが正直なところ

*2:1年目ということもあり、新しい案件で未知の分野の話が出てきたときに備えて入門書的なものを読むのもある意味ここに含まれるのだろう