保守的になる理由?

例によって脊髄反射的なメモ。個人的な体感に基づくものなので、異論反論があり得るのは言うまでもない。

 

診断士(と称する)アカウント*1が、他士業が役に立たないと不満を述べられているのに接した。弁護士については保守的な原則しか言わないというご不満のようである。

 

弁護士について、こういう状況はどうしたら生じるのだろうか。思いつくのは、信頼関係が構築できていないからではないかというところである。弁護士側から見て、保守的ではない、踏み込んだ話をした場合*2、助言の内容を依頼者が都合の良いように解釈し、結果として意図したのとは異なる解釈をして、その解釈に基づいて行動した結果、当の依頼者に不利益が生じ、それが自分へのクレーム(はなはだしい場合には懲戒請求)等に繋がる可能性を想定したため*3、そういう事態を避けるために、その種の対応をした可能性はあろう。これは、弁護士がした助言について、依頼者がどう行動するか弁護士側が読み切れないときに生じる可能性があり、それは結局のところ、弁護士と依頼者との間の信頼関係が構築できていないときに生じるのではないか。特に最初に助言を求める際には、依頼者から見て弁護士がわからないのと同様に弁護士から見ても依頼者がどういう相手かわからないこともあり得て、そういう場合には、保守的な対応になったとしても、それほど不思議はないのではないか。

 

それが嫌ならどうするか。こちらのような企業内法務の担当者であれば、そういう事態が生じないように、関係性を構築するのも仕事のうちであるのはいうまでもない。そういう立場でない場合、弁護士ショッピングをするというのは一つの対応かもしれないが*4、信頼関係*5を構築するのも、一つの対応であろう。普段からの付き合いをしておくということになろうか。それはなれ合いや隷属ではなく、適切な緊張感を持ったものであることが望ましいと考える。

 

*1:「中の人」の資格の有無について確認が取れないのでこういう書き方にしておく。それ以上の意味はない。

*2:以下では、相応の調査などに基づき、自分自身では内容の相応の根拠があると判断している場合に限っておく。

*3:こういう危険を想定しながら助言をするのは簡単なことではないと考える。苦言を呈される件の診断士の方に置かれては、文句を言うのであれば、適法に当該資格を取って、ご自身で同様の立場にたってやってみてはいかがかと思う。

*4:弁護士ショッピングをしているとわかると、弁護士側が「引く」可能性が相応にあるし、その事実を隠すとそれ自体が弁護士側の負の反応を招く可能性があるかもしれないが...。

*5:当然のことながら、ここで築くべきは「正」の信頼関係であり、それ以外のものではない。