日曜日に掲題の写真展を見に行ったので感想をメモ。
編集者としての印象の強い末井昭さん*1の呟き*2で開催を知り見に行ってみた。会場は荒木さんの写真展示が主の原宿のギャラリー(以前は森山大道さん等の写真展も開催されていたようだが)。小雨が降っていたとはいえ、日曜日の昼間に出かけたのに、誰も客はいなかったのにまず驚いた。知名度のある方の展覧会でしかも場所もそれほど不便なところでもないのに。もっと人がいるかと思ったのだが。
特に写真撮影禁止などの張り紙がなかったようだったので、館内で撮ってみたものも貼ってみる。
末井さんも呟かれていたように、死のイメージを感じさせる展覧会だった。一般的な死というよりも、氏の死のイメージを感じてしまった。勘繰りすぎだろうが、タイトルにもそういう含意を感じてしまう。
写真はポラロイドというかインスタント写真で撮られたものの現物かそれを拡大されたものが展示されており、写されているのも、一点だけ、定番?の女性の所謂ヘアヌードがあったのを除けば、後は室内で人形や花を並べて撮ったものばかりだった。あせたような色調も相まって、静かな印象で、従前氏の写真から感じていたようなエネルギーのようなものを感じることもなく、いったいこれはどういうことなのだろうかと考えてしまった。
アラーキー氏も80代になり、枯れてきたということなのか、足が悪いとかで外出できるような体調ではないのか*3、いつぞやの某騒動の影響なのか*4。色々なことが頭をよぎる。特に来る前に芸能人の訃報*5を見ていたからかもしれないが、不吉なことが脳裏をよぎる。こういうのは想定していなかったし、想定したいとも思わなかったので、やや驚いた。
おそらくは、こういうテーマで撮ったというものでしかないのだろう。そう思いたい。まだまだ次を見てみたいし、特に、街のスナップ、氏が今の東京の街をどう撮るかは見てみたい*6。