最近の何だか(2023/10/9)

例によって手動twilog的メモ。

  • 裁判所の判断も含めた一般論として、総合的に判断というときは、予測可能性のない総合的判断って、ご都合主義と何が違うのか疑義があるし、何も考えてないのと、傍目からみれば、区別出来ないのではないか。
  • 本来であれば日本法人側でも判断可能な事を、本国にお伺いを立てるべき基準が明確になっていないのを奇貨として、外資系の本国親会社の許可が必要であることを方便にして都合のいいことを押し付けてくる外資系企業が一定数いるのではないかと感じることがある*1
  • 真理はシンプルであることが多いと感じる。
  • インハウスと街弁の比較で、企業内だとWLB重視で弁護士としての成長は云々という呟きに接したが、企業内のWLB重視がどこまでできているかは、知り合いの企業内法務の諸氏(資格に関係なく)の働き方を見ていると直ちに与しがたい。弁護士としての成長云々については、街弁としての技術の成長と読み替えれば納得するが、インハウスとして求められる能力と街弁として求められる能力が常に同じではないだろうから*2、街弁としての能力が養われないことが、インハウスの弁護士の能力向上につながらないかというのはやや疑問。インハウスの難しさは組織内にいることに起因する部分があり、組織内で守られる部分があるのも事実だが、それらをもって一概にとやかく言えるのかは疑義があると思う。

*1:こちらがそういうことを弄したことがないとは言わないが

*2:特定の案件を組織内で推進する能力(到達すべきゴールに向かって、いまどこにいて、今後何が生じうるかを想像して、ゴールにたどり付くために必要な手を打つこと、ということになろうか)は、街弁ではあまり求められない能力かもしれない。なお、企業法務系の先生方については、こちらが依頼者として接した先生方(現職の顧問弁護士の先生も含め)に限れば、その種の事柄にも十全に対応されているという印象がある。その辺りができないと仕事にならないから、自然と上達するのかもしれないが。