2021年を振り返ってみると

年末なので。呟いたことを基に雑駁なメモを。

 

振り返りのようなことを書ける範囲で(書けないことの方が多い)書くと、まずは転職*1

 

事実としては疑義があるかもしれないが、感覚的には、インハウスに「戻った」というところではあり、今回は部署責任者を拝命していて、その分裁量が大きくなったので、地位相応のプレッシャーはあるものの、精神的には楽になった部分が大きい。「働き方改革」のおかげなのか労働環境もホワイトで*2、これまでのところ、人間関係も悪くはない。


リモート下で、転職活動も楽な部分と難しい部分があったけど、転職後もそれは変わらない。通勤自体の負担は減り、本は自宅の方があるので、調べ物は在宅の方が容易*3

 

とはいうものの、社内の文化とか人間関係の綾は、リモートでの把握は容易ではない。こちらの勤務先は所謂JTCという奴なので、現状が現状になっていることについては、相応の経緯*4があってのことなので、その辺りを踏まえないで動くと、色々な意味で後で揉める原因になる。そのあたりの「空気」を読まないことも、時には必要だけど、入ったばかりの人間がそういう「横紙破り」をすることについては、思わぬところで反作用というか副反応を生む危険もあるので、慎重であるべきだろう*5。所謂JTCに入ることとは、キラキラしたスタートアップの類に入ることとは、異なるところがあるわけで、その最大の部分が、こういうあたりへの配慮の重要性というところではないかという気がする。

 

そういう、色々な意味で言語化しにくい(ましてはネット経由でやり取りしづらい)情報を取りに行くことは、在宅勤務では容易とは言い難い以上、出社したときにうまくやるしかない。そういうことを、僕がどこまでできたかは定かではないし、「間合い」を読み違えて上手くいかなかったこともあったのは確か。こういう点への対処の仕方は、引き続き課題ということになろう。

 

それと、こういう謎の流浪の民のオッサンを採ろうというからには、それなりの理由があるはずというのは理解しやすいところで、整っておらず対応が必要なところもそれなりにある。町工場が頑張って大きくなって海外にも出ただけ、という側面が残っているというのも事実だろう。これらについては、ある程度成果を出せたと思うところもないわけではないが、来年成否が問われる話も複数あり、気が重いというか、正念場という側面もある。もっとも、法務だけで何とかできる話はそれほど多くないのも事実なく、関係部署との間での諸々の「間合い」を測りながら進める必要がある。


僕自身としては、管理職としての管理的な話とコンプラとかガバナンス系のお話に業務の分量が割かれて、取引系の話の比重(個別の話は基本は下にお願いする形になる)は下がり、コンプラとかそのあたりが好みでない立場からすれば、正直面白くないのだが、仕方がない。


部署の責任者としてのプレッシャーのようなものも、ないわけではない。しかしながら、幸か不幸か、こちらが、現勤務先における法務プロパーの管理職として初めてということもあり、前任者等との比較の仕様がない状況なのと、担当役員が比較的好意的なのとで*6、これまでのところは、それほど重く感じることはない。

 

下の人との関係は、中々難しいところがあり、日々精進というしかない。欠員がある関係で補充のための活動をしているが、これまた色々な制約要因との兼ね合いで、容易ではない。法務に採用手段についての選択権がない以上、エージェント経由で何とかするしかない。

 

…とまあ、取り留めなくメモしたが、こんな感じで。こちらをご覧の方々におかれては、来年も引き続きご愛顧いただければと思います。

 

*1:転職前の期間のことについては、色々な意味で書けない。

*2:リモート下である種フレックスタイム的な働き方が可能となったが、それについても、下の人に対して、如何なる理由があろうとも21時には端末を閉じるよう、お願いをした。それにより生じる不利益はこちらで対応すると付言して。リモート下で始業と終業時には部署長にメールでその旨連絡することになっていたので、20時半を過ぎても連絡が来なければチャットなどで終わるよう頼んだこともあった。何度かそういうことがあったが、概ね定時までで対応してくれている模様。

*3:その状況を今後どうするかは考えどころではあるが。

*4:特定人の思惑だったりすることも多いのだが、それが偉い人だったりするとそれはそれで対応が難しい。正直その方がリタイヤされるのを待つのが結果的に一番早いという場合もあり得るのが悩ましい。

*5:有資格者で入ると、資格の権威もあって、「空気」を読まないことが支持されやすい面があるようにも思うが、副反応の類を読み切らずに、安易にそういう形で断行することには、危険があるというのがこちらの感じるところ。

*6:僕の採用を決めたのはどうやら担当役員だった模様。