若干のメモ:転職とか部署構成について

例によって呟いたことを基に雑駁なメモ。過去に似たようなことを書くなどしたかもしれないが、その点はご容赦を*1*2

個人的な体感では、新しいことへの適応力は、加齢により低下する気がするので、転職をするのなら30代で1回目をしていないと厳しいのではないかと感じる。もちろん個人差はあるだろうけど。なので、転職未経験で40代になった方には、よほどのこと*3がない限りは、現職に残ることをお薦めする。

 

 

企業内法務部門*4の人員構成としては、プロパー*5と転職組の混成部隊が望ましいとは思うのだけど、なかなか難しい。それぞれ独自の良さがあると思うからそう考えるのだが。

 

まず、プロパーはプロパーでないとわからないことがある。ことメーカーの場合、法務に対して、製造現場での研修とかがなされるのは、あっても新入社員の時だけだったりするので、製造現場周りの知識だと、そういう場合には、中途がそのあたりでプロパーに勝つのは難しい気がする。また社内で法務以外の部署経験があると、「法務」を相対化する視点があったりする*6。さらに、社歴が長いということは過去のことも体験しているし、社内での「同期」ネットワークなども馬鹿にならない。

他方で、転職組は、社内の「当然」を相対化する視点がある…ような気がする。閉鎖的な会社だと、「世間相場」から遠い、自社の常識で実務が回っていたりすることもある。これまではそれで事故が起きていなかったとしても、それは単に運が良かっただけだったり、一定の構造を前提にしていて、ただ、その構造が永続する保証がない、という背景があったりすることもあるので、そうした点への予防的な手当ての必要性については、「世間相場」という基準でモノを見ることが出来ないと、難しいのではないかと感じる。

 

こうした諸々を踏まえて、部署の人員構成ができると望ましい気がするけど、そう簡単にはいかないことが多い気がする。ただ、考えている必要はあると思うので、備忘の意味でメモする次第。

*1:いちいちこちらの過去ログで確認する物好きはほぼいないと思うので、実害はないと思うが。

*2:なお、当然のことながら、こちらの体感に基づくことなので、異論などがあり得るのはいうまでもない。

*3:一例として#杉浦千畝プロジェクト参照

*4:機能としてのそれであり、名称は問わない。

*5:その会社しか知らない人たちのこと、と理解してもらえばよい。現職に不満がなく、転職する気にならないというのは、転職に要する諸々の手間を考えると、それ自体は幸せなことだろうと思う。

*6:どこの職歴であれ法務しか知らないというのは、法務が他からどう見えるか、法務をどう「出し抜こう」とするかというあたりが弱くなるのではないかという気がする。