英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで (中公新書 2637) / 北村 一真 (著)

一通り目を通したので感想をメモ。イマドキの英語学習の本としては、良い本だと感じました*1

 

英語に関する技能のうち、特に読む力が重要という立場から、読む力をどのように引き上げるかについてのヒントを教える本。説明ももったいをつけたところがなく*2、こちらにとっては読みやすかった。読み方の指導の素材にネット上にあるものなども取り上げているところや、SNS特有の表現の紹介がされているあたりは、イマドキの本と感じるところ。

 

読む力を引き上げるために何が足りないか判断するための材料及び足りないものを伸ばすための道具の提示もあるのは親切と感じた。こちらについては、予想通りではあるが語彙力が足らないので、この点については何らかの方法で増強を図りたい。英語の使用頻度は下がっているが、読む力の維持向上ははかっておくべきものであることは間違いないので。

 

こちらの手元には同じ著者の英文解体新書もあるのだが、本書よりはずっと歯ごたえがある感じということもあり、まだ積読のままなので、こちらにも目を通したいところ。もっともその続編がシャーロックホームズを題材にしているので、結果的にはそちらに先に目を通すことになりそうだが(汗)。

 

*1:同時期に出た類似の書名の別新書は、もったいぶった感じが合わずに挫折したのに比べると、僕自身にとっては相性があっただけかもしれないけど。

*2:この辺りは受験予備校での指導経験の賜物なのかもしれないが。