ふかわりょう、じゃないぞ(汗)。映画の感想をメモ。
「ボヘミアンラプソディー」の後で、エルトン・ジョンの映画が公開される、と聴いて、そのつながり方はなんだ(謎)、と思った*1反面、トレイラーを見ると面白そうだった。それでも、公開されたら見ようとは思っていたものの、今まで見逃していた。気が付くと公開終了しているところがほとんどだったが、たまたまやっているのを映画館で見ることができた。
ミュージカル仕立てというところで、タモリではないが、いきなり歌いだすことの不自然さに違和感を持つかなと思ったけど、あまり感じなかった。ただ、歌と踊りのシーンとかがそれなりにあってそこに時間を取られたせいか、エルトン自身の個人史については、かなりざっくりとした形で提示される形だった。そのあたりは、ボヘミアンラプソディーとは異なった。個別の曲についてのストーリーも少なめ。
エルトン役の方が、踊りもこなされているようだが、歌も上手い*2。公式サイトによれば吹替なしの模様*3。曲の良さが改めてわかる感じだった。風貌もご本人に似せているのも良い(エンディングでご本人の比較も出ていたが、改めてよく似ていると思った)。ついでに子供時代を演じた子役の方も似ていた。
家庭環境に恵まれなかったけど、才能があったエルトンがスターになっていく過程と、そこから酒とか薬とかもろもろによる堕落をへて、復活する過程、を描いていて、そういうパターンは、こういうまとめ方をしてしまうと、まあありがちといえるのだけど、復活について、それを象徴するような劇的なエピソードがなく(ボヘミアンラプソディーにおけるライブエイドのようなものがなかった)、尻切れトンボな感じもした。復活がだいぶ前のことで、復活後の話は、エンディングでさらっと紹介されるだけなので、たとえば、ダイアナ妃の死去の際に、歌ったこととかも触れられていない。このあたりも消化不良感が残った。
エルトン氏の曲はあまり真面目に聴いたことがなかった*4が、機会を見て、聴いてみることにしようと思う。