最近の何だか(2019年7月後半)

まとまらない考えの断片等のメモ。

  •  吉本芸人の皆様へ -契約書(のようなもの)の作り方- 便乗の仕方もネタの入れ方も,それから,内容も秀逸。結局契約書は合意の証明手段の一つなのだから,相手方の協力が得られないとき*1には,自分だけでできる方法で契約の存在及びその内容についての証拠を作れば良いというだけの話。証拠力の問題は残るかもしれないが,何もしないよりはマシといえるだろう。
  • 一般論として,当事者間に法的なリテラシーの格差があるままで契約書を取り交わせば、種々の意味で「弱い」側の「弱い」状態がそのまま固定化される危険があるということが、どこまで意識されているのか,疑問。「弱い」ほうが消費者であれば消費者法の保護が得られたり,そうでなくても競争法に基づく保護が得られる場合もあるのは事実だろうけど,そういう保護は保護を求める声を上げる必要が別途生じるので,声を上げなかった人間に対しては保護は及ばない可能性は残るので,保護は限定的という見方も可能だろう。
  • 総本山で労働法系の研修に出た。労働部の裁判官の講演だった。そういう内容だったので労働系で名前の売れている弁護士さんとかもいた。昼間にセミナーとかに外出するという機会があまりない*2ので,新鮮な気がした。

*1:こういう場合には,当節流行りのネット系の某方面は無力ということになる。ある意味当然だが

*2:スケジュール的に調整が付けばできるのだが,そこまでする気になかなかならないのが正直なところ…