敬意が足りているのか

去年のこの時期に感じたことだが…

 今年も感じたことなので,メモしてみようかと。なんとなく来年も同じことを思いそうな気がするから。

 

この時期,というと,司法試験直後ということになる(予備試験の択一の直後でもあるのだが)が,問題への対応について,受験指導をされている実務家の先生方(単数ではない)の中に,割に厳し目のことを仰る方々がおられるのを散見する。ご指摘の内容が適切であるとしても,殊更にこの時期に言わなくてもいいのではないかという気がする。

 

要するに,試験が終わって,身体的にも精神的にも疲労が残っていて,精神的にも安定していないところで,更にダメージを与える必要はないのではないかということ。この時期に言わなければ致命的に問題となるような事項があるとは正直思いにくいので,こちらはそう感じるのだけど。

 

僕自身,2年前とかまでは受験生をしていたわけだけど,この時期はダメージが回復しきっていなかったから,その種の言説からは遠がかることを心がけていた。その種の言説は,次に向けた自己の弱点を洗い出すために再現答案(一応全科目作った)とかを作るうえでも,ノイズになりかねないし,自分へのダメージ回避の観点からも,そういう意味でも避けるべきと考えていたし,見ないようにしていた。

 

いずれにしても,受験を終えられた方におかれては,まずはダメージの回復をはかりつつ(さらに,有職の方におかれては仕事関係のリカバリーも),次のステップ*1への諸々の体制を整えられるのが良いのではないかと思うし,一足先に合格された皆様におかれては,ひとまずは,いろいろな面で大変な試験を終えられた方々の労をねぎらうことにより,彼らに対する敬意を示すくらいのことはしてもよいのではないかと思う。受験面での厳しいことはその後で言っても良いのではないかと思う次第。

 

こういうことをいうと,実務家になるうえで,云々という話が出できそうだけど,実務家になるための研修所入所試験でしかない試験の受験生に対して,実務家に接するのと同じ厳しさで接する必要はないのではないかと思う。

*1:合格を確信されている方以外に対しては,まずは,択一の自己採点と再現答案を書いておくことを個人的にはおすすめするけど