BLJ 2019年7月号

 

Business Law Journal 2019年 07 月号 [雑誌]

Business Law Journal 2019年 07 月号 [雑誌]

 

あろうことか(謎),BLJが19日に届いた。発売日の21日より前にこちらに届くなんて今までなかった。何が起きたのか,と思うところではあるが,例によって,目を通したところについて,箇条書きで,呟いたことをまとめる形で感想をメモ。一応ネタバレ防止のために,分かりづらい表現になっているかもしれないけど,そこはご容赦を。

 

  • BLJはここから読む,という無双様の書評,某書籍に対して,総論好意的,各論ツッコミ無双なのが面目躍如というべきところ。僕は,そこまで細かく読めてなかった…(汗)。気がつくとこちらのblogへの言及があって,照れる(意味不明)。ただ,こちらのブログの某エントリを引いてコメントされている点については,某改正施行後の判例の蓄積がまだないところなので,期待したい点は同意なんだけど,ちょっと時期的にはまだ厳しいのでは?と感じた。
  • 海外取引トラブルの特集は,企業の法務担当のコメントが,三菱自工の中尾担当部長のみってのは,正直面白くない。そのせいでBLJらしさがあまり感じられない特集だった。企業担当者のナマの声をもっと拾ってほしかったけど,企業毎の体制の整い方にばらつきが大きいだろうから,いろいろな意味で拾いにくかったのかもしれない。
    どうでもいいけど三菱自工の中尾さん(「英文契約の考え方」の著者)って,商事から出向とあるけど,面識ないけど,これが何を意味するのか勘ぐりたくなるけど略。中尾さんの記事での,不祥事には外部弁護士を最初から巻き込む意味についての指摘や担当レベルで交渉が決裂した際の対応の指摘は興味深い。ただ,契約書の引継書,解説書の作成については,個人的には原文を読まなくなる弊害を懸念するので,指摘には疑問なしではない。
    特集の弁護士さんたちの記事については,今までの同種の特集のときよりも,地域ごと,分野ごとの各論が語られていて,知らないところについては,勉強になった。
  • 某社法務のインタビューは,意識高い感満載でこれはこれで良いのではないでしょうか(謎汗)。

  • TPFについては,個人的にはなんだか微妙な印象。本来のお題目から金儲けの手段に過ぎなくなると予想されるので。

  • 賃料増額請求対応は,対応の具体的な方法,ツールの紹介が興味深い。関わったことがないので。

  • DeNAの件は,かの会社のあの事件当時のダメさ加減の指摘が容赦なくて良い。どいつもこいつも,という感満載。

  • 独禁法の道標は,独禁法と倒産法の交錯場面についての解説。そういう場面に立ち会ったことがなかったが,なるほど,と思うことが多かった。

  • ハーレム教授の連載。別紙記載で逃げる,が濫用されてないか?(謎)