さよならの季節

かねてから、色々な情報が飛び交っていた件*1が公式に発表された。

雑誌『Business Law Journal』の休刊のお知らせ *2

個人的には、ここ10年近く愛読してきた雑誌だし、BLJの読者交流会で色々な方とお近づきになったり、様々な形で内容に関わる機会もいただくことができた。そこからさらにつながっているものもある。そういう意味では、編集部の方々はじめ関係するすべての方々には感謝しかないし、休刊は残念な話ではある。

 

他方で、そうはいうものの、特にここ1,2年は、こちらでも直接は言葉にしなかったが、読みごたえを感じることが減ったのも事実で、その意味では、やむを得ないところがあったのではなかろうかという気もしないでもない。「尖った」部分が徐々に減っていた*3ように思うので。

 

何が今回の事態に至ったのか、何がまずかったのかという検討*4があるとよいのではなかろうかという気がするし、編集部の方々の本音*5を訊いてみたいところ*6

 

とりあえず、年1回の増刊号でブックガイドだけ継続というような形ができないかな、などと勝手に夢想してみつつ、まだ来ない最終号を待ちたいと思う*7

 

あと、気になる点が2つある。まず、定期購読者として気になるのが過去記事のDBがいつまで使えるかというところ。DBがあるから1,2か月後には紙の雑誌は処分していたので、どうしたものかと悩む。気になるものをダウンロードするのも結構な手間だからどうしようかというところ。

 

もう一つは、BLJの代わりに定期購読する雑誌をどうするか、という点。僕自身は紙の雑誌でないと読まないので、何か欲しい。判例雑誌とかではないので、ビジネス法務、NBL、ジュリスト、あたりから考えることになるのだろうけど。

 

追記)伊藤先生がBLJ休刊について書かれているエントリに接したのでメモしておく。伊藤先生にはじめてお目にかかったのも、言及されているLTでのことだった。そういう機会を作ってくれたBLJ誌にはあらためて感謝の念しかない。

masahiroito.hatenablog.com

*1:非公式で回っていたものも含め...

*2:なお、同じ内容がメールで定期購読者宛で送信されて来た。

*3:それでも毎年恒例のブックガイドと某二次妻・無双御大の書評記事は、異彩を放っていたことが多かった気がしているのだが…。

*4:「総括」というと何だか日本赤軍とか思い出すので避けておく

*5:話はそれるが、レクシスのサイトを見ると編集部の方々の写真が出ているが、編集長の梅津さんや編集の下村さんの写真がないのだけど、これは如何なる意味なんだろうかと、今回のアナウンスを見て、疑問に思うところ。

*6:個人的な感覚では、企業の法務担当者の「生の声」を拾い続けることが難しくなるような事情があったのではないか、そのことが効いているのではないかという気がするのだが…。

*7:この配送のいい加減さを懐かしむ日が来るのだろうか…