クリムト展

絵画なんてわからないのだが,せっかくの連休だし,ということで(謎),上野の東京都美術館クリムト展に行ってみた。

 

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長大な連休の中日ということなので,それほどは混んでないのではないかと根拠のない期待をしてみたが,上野公園に入る時点で相当な混雑で,しまったと思ったが,建物の中は激混みという感じでもなく,入場券を買うのに10分弱,展示室に入るのにも同じくらい待つ程度だった。個人的には許容範囲内。

 

クリムトなんて知らないわけで,ネットとかで見る限りは,よくわかんないけど金色が多いなあ,という程度の認識しか事前には持ってなかった。

 

展示は,時間軸に概ね従って,足跡を追う形での展示であり,一緒に活動した仲間の作品があったり,作品に描かれたモデルの写真もあったりした。どうでも良いことだが,生涯独身という割に,モデルに手を出したのか,子供が2桁生まれていたというのには驚いた。

 

近代の作品だなと思ったのは,描かれている女性がルネッサンスの頃の絵に比べて,総じてスリムになっていること。それと関係があるのか無いのかわからないが,縦長の作品も多い気がした。また,絵画というよりもデザインめいている感じがした。ポスターとして制作されたものも相当数あったので。デザインめいているというと,なんとなく,ミュシャを想起したのだけど,ミュシャのほうが健全な感じというか,ミュシャよりも退廃的と言うか不健康という印象。描かれた女性の陰の部分に青系統の色が多く使われていたからなのかもしれない。正直,自分との相性は良くない感じがした。まあ,そういうことは実際に見てみないとわからないのだが。