「フォト・ジャーナリスト W. ユージン・スミスの見たもの ― 写真は真実を語る」

掲題の写真展を見てきたので感想をメモ。氏の作品に関心があれば、無料ということもあり、見に行って損はないと思われる。25日までで六本木ミッドタウンのフジフィルムスクエアで開催。

 

ギャラリーバウハウスでの展覧会を見たり、映画「ジャズ・ロフト」を見たりして、このところユージンスミスづいているついで、ではないが、見に行ってきた*1

 

同氏のオリジナルプリントの展示ではあったが、バウハウスでの展覧会と内容が重なっているところもあったが、そうでもないところもあり、両方見てよかったと感じた。特にバウハウスの方では水俣の写真が展示されておらず、今回はある程度(例のアイコン化していた写真は展示対象ではなかったが)展示されていた。他方で、フォト・エッセイの写真が多く、これらからは氏が対象に没入していく感じがあって、やや重めに感じて、少し肩の力の抜けた感じがする(僕がそう思っただけかもしれないが)ニューヨークのロフト時代の写真があまりなかった。そのため、何だか胃もたれする感じが残った。

 

2度氏のオリジナルプリントを見て、改めて特徴的と感じたのが、オリジナルプリントのモノクロの白と黒の使い方の巧みさ。銀塩写真なので、高度な暗室技術とその後の処理の賜物*2ということになるのだろうが。

 

最後に撮影可だった入り口部分の写真を貼っておく。

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*1:という割に、このところの氏についてのブーム?の火元となっている映画については、内容が重い気がすることもあり、行く気にはならないのだが。

*2:1枚のプリントのために250枚印画紙を費やす拘りの所産でもあるのだが。