駒場祭プラネタリウム2024~甦る星空~

一OBとして見に行かねばと思って見てきたので感想をメモ。

 

所属していた*1東京大学地文研究会天文部*2では長らく秋の駒場祭プラネタリウムを作っていた。ハードウエアから上映するソフトウエア*3まで手作りというところが売り。1980年から続いていたが、コロナ禍で駒祭自体が中断したために、途絶えていた。今回、5年ぶりに復活するということで、見に行ってきた。

 

井の頭線の急行が駒場東大前に臨時停車するというのも、なんだか新鮮なうえ、駅から出て中に入るとものすごい混雑だった。もともと他の企画には一切興味がないので、すり抜けて1体の3階へ。僕らのころは2体*4を丸々借り切りだったのとはだいぶ違う。コロナ前にすでに1体の1フロアを使っていたが、そのころはすぐ近くで演奏会が開かれていてうるさかったがそういうことがないのはめでたい。

 

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入るとドームが見える。脇には活動報告やプラネタリウムの機材の紹介、部員が撮った天体写真などが飾られている。

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整理券をもらわないと入れないらしい。配布時間まで待って整理券をもらう。整理券券面記載時刻よりも40分遅れについてお詫びがあるが、我々の頃はそもそも投影自体がいつできるかというような感じだったので隔世の感がある。

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しばらく待つことになり、体育館の中で待つ。OB・OG連中が色々いる。僕らの近辺の代はあまりいないが、それより上やもっと下はそれなりにいる*5

 

 

入場券の配布の時間になる。この時に実は有料と気づく。かつては無料だったが、それも一つの考え方であろう。200円を払って入場券をもらう。右わきに月の絵が描かれている。新月、上弦、下弦、満月、の絵に基づきドーム内での座る位置が指定され、その場所に応じて並ぶようアナウンスがある。

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裏面はこうなっている。

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座る位置ごとに並ぶよう案内がある

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並んで待ったのち、順次案内されて中に入る。エアロックの二重構造は従前と変わらない。

 

 

中はこんな感じだった。プログラムの後で写真撮影タイムがあったのが今時らしい。

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中で暗くなった状態での写真はデジカメでは撮れなかったが、こちらのような一OBからすれば、懐かしいプラネの空を見ることができたという意味で感慨深いものがあった*6

 

何よりもまずは、復活してくれて純粋にうれしく思う。現役世代の皆さん、その方々に技術を伝えた皆さんに、一OBとして心より感謝する次第。来年以降もこの企画が順調に続くことを祈るばかり。

*1:こちらは1990年(平成2年)入学。

*2:地文研究会には他に地質部、地理部、気象部がある。

*3:要はラジオドラマのようなもの。

*4:既にない。今は別のところが2体といわれている。

*5:(関係者向け)いわゆる「赤い人」も当然のようにいたのであった。

*6:僕らのころは、ドームはエアーではなく、木造だったし、恒星はピンホールでレンズ式になったのはもっと下の代だった。なお、日周緯度変換周りあたりは、H7年ごろに作られたものがなお使われていたようで、そのあたりの世代のOBたちが驚いていたのに接した。