見えないものを見ようとして

なんのことやら。BUMP OF CHICKENの天体観測の一節*1が脳裏をよぎったので。何をいまさら、ということではあるが、現時点のこちらの感覚としてメモしておく。

 

リモート環境下で執務をしていると、下の方々にこちらの様子も見えづらいし、下の方々の様子が見えづらくなりがちである。前者については、見えない方が良い部分もあるので必ずしも悪くないことではないが*2、後者については、仕事の割振りや個人単位の評価がやりづらくなるので、管理職としてはよろしくない気がする。よく言われることではあるが、オフィスで一緒に働いていれば、殊更に聞き耳を立てずとも、漏れ聞こえてくる会話や声の調子などから察することのできる内容が察知できないというのはリモート環境の弱いところだろう*3。様子を見ようとするためには、意識的に何かをしないといけないわけで。観測行為が観測対象に影響を及ぼす、ということもあるので、管理職として意識的に行うそうした行為の副作用(?)についても意識しておかないといけないような気がするので、そこも含めて難しいような気がしている。

 

現職では、リモート環境を前提にして、週次の予定確認の短時間の打ち合わせと、月に1度は全員集合の日を設けることで対応してきたが、現勤務先が出勤頻度を上げるように社内規程改訂を予定しているので、その辺りも見直しが必要かもしれない。一人で仕事をしているだけだと業務的にも精神的にも煮詰まることもあるので、出勤して他人と話をすることで*4、その辺りを解消するというメリットはやはりあるように思う。

 

リモート環境にはリモート環境の良さもあり*5、その利点を全部放棄する必要もない(放棄できないこともあろう)ので、出勤とリモートの間での匙加減が重要なのだろう。

*1:そう気づくのに時間がかかったが(汗)。

*2:その分、見せておかないといけないことについては、意図的に「見える」ようにしておく必要がある。メールなどの共有で済まない部分をどうするか、考える必要がある。後述の定例で説明などをすることで今のところ対応しているが...。

*3:外資などで見られるような個室に自分が入っているとできない芸当になるかもしれないが。

*4:話をする相手は他人であれば部署内である必要も、煮詰まっている原因の業務と関係ある人である必要もないと思われる。

*5:通勤時間の節約などの利点があるのは間違いないだろう。もちろん通勤時間を間に挟むことでオンとオフの切り替えができるなどの意味では、通勤時間それ自体が無意味とまで断じるのは早計にすぎる部分もあると思うが。