この状況下での転職活動について

呟いたことなどを基にメモしてみる。

既報のとおり、こちらは、半年くらい転職活動をした末に、メーカーのインハウス*1に転職した。この状況下での転職活動について、この状況下特有でこれまでの就職活動と異なる部分もあると感じたので、若干のメモをしてみる。この状況下での転職活動をされる方の参考になればと思う。

 

書類選考のプロセスは従前と同じだが、そこを突破した後の面接はweb経由だったりすることもある。在宅勤務下で受験であれば、面接場所に移動する時間を要しないのは、メリットでもある。こっそり受験する場合は特に。

 

web経由の面接*2は、teamsであれzoomであれ(どちらのケースもあった)、それらのソフトの操作には慣れている必要はあるし、その前提として、回線が不安定なのは避ける必要がある。自宅から面接を受けるのであれば問題は少ないだろうが、それ以外の場所を何らかの理由で使用する場合には、その場所の電波状況は結構問題となるので注意が必要。

 

諸々の予定の調整の関係で、在宅勤務時以外で面接を受ける際には、貸会議室やカラオケボックスのビジネスユースなどで対応した*3。ネットで予約ができる貸会議室は便利だった。そういうところも最近は回線状況は改善しているが、それでも、できれば下見をして、回線状況を確認してから使った方が無難だろう。その場合でも、バックアップで自前のモバイルルーターとかは持っていく方が良いことはいうまでもない。awayの環境ではその程度の不安要因は減らせるにこしたことはない。比較で言えば、カラオケボックスだと周囲で歌っている人がいたりしてうるさいことが有り(その点は、こちらではコントロールできない)、面接がしづらいことが有ったので*4、貸会議室の方が無難な気がした。

 

面談自体はweb経由でもリアルでも同じはずだが、面談の場(通常はその企業の事務所に行くことで得られる情報が得られない。オフィスの雰囲気とかはよく分からないし、オフィスの近所の状況や通勤上の問題はわからない。通勤しないで済むならこれらの点は問題にならないだろうが、そういう前提が置けるのは、まだ稀だろう。

 

したがって、web面接のみで内定に至ってしまうと、最終判断をする際に、判断材料が少ないということになりかねない。オフィスの雰囲気とか一緒に働くことになるであろう方々との相性という部分で情報が少ない状態で判断することになりかねない。そこは発問を増やすというのが一つの対応だろう。もう一つの対応は、その会社のオフィスに行く機会を作るというものがあろう。感染リスクはあるが、行かないとわかりづらいものについては、対策を講じたうえで行くしかないと考える。変にミスマッチが生じるリスクとの見合いではあるが。断れるうちに行く方が無難なので、選考の過程のどこかで一度実際に行ってみる方が良いのだろう。


こちらは現職に入る際は、1次面接はwebだったが最終の2次は実際にオフィスに行っての面接だった。オフィスにショールームがあり、ショールームで製品の説明とかもあったので、決断する前に、製品についての話を聞くことができたり、オフィスの雰囲気をうかがい知ることができたのは、非常に有益だった*5

 

また、情報不足によるミスマッチの危険を避ける観点からは、面接とは別に、一緒に働くことになるはずの方々と話をする機会を得ることは重要なのではないかと感じる。僕自身は、現職については、2次面接で訪問した際に、面接とは別に、部下となる方々の一部の方々にお話をお伺いする時間があり*6、そこで話ができたことは有用だった。エージェント経由で動いている場合には、前記の点を説明して、双方にとってメリットのある話であることを強調して、できれば受諾の判断をする前に(それが無理でも実際の入社前に)、そういう機会を得ることをお薦めする。

*1:有資格者という意味ではもともとUSの有資格者(その意味ではインハウスではあったのだが...。)だったのだが、日本法の有資格者という意味でのインハウスになるのは今回が初めて。

*2:面接で事例問題を解く(問題文を読んで模擬面接をする)ということもあったが、これは別にこの状況下でなくてもあったので、特にこの状況特有の話ではない。

*3:状況によってはホテルの部屋を抑えるなどの対応もあり得るのかもしれないが、そこまではしなかった。

*4:そういうのがあると自分も歌いたくなるのは脇におく

*5:今回活動する中では2社から内定を得たが、行かなかった会社については、完全にweb面談のみで内定に至ったものの、このあたりの判断材料が少ない旨エージェントに話をしたところ、オフィスの様子が分かる動画の提供を受けた。結果的には、総合判断でそちらの企業にはいかなかったが、そういう形で判断材料が得られたのは有用であった。

*6:後で聴くと単に時間調整としてそうなったというだけだったようだが...