江口寿史展 ノット・コンプリーテッド

掲題の展覧会を見てきたので感想をメモ。

(写真は新しくしたpixel7aで撮ったもの。)

 

世田谷文学館なるところが会場というが、世田谷生まれ世田谷育ちである僕は、建物の存在すら知らず、世田谷美術館?と思ったのだった。調べてみると1995年開設で、その辺りは既に世田谷から離れていたから知らないのも道理。場所は芦花公園のそばにあり、砧公園のそばにある世田谷美術館からはかなり距離があるので、間違って行っていたらダメージがあっただろう。

 

それはさておき、江口寿史展。こちらの世代としては、氏と言えばいうまでもなく、アニメになった「ストップ!! ひばりくん!」や「すすめ!!パイレーツ」、というか、それ以外はマンガは知らず、寧ろイラストの人という認識。

 

来てみると、こちらよりやや上、アラ還くらいの方々が多い印象。まあ、氏の活動量というかメディアに乗った量が一番多かった時期を共有している世代なのだろう。展示されているのも、その年代のものが多く感じたし、上記2作品の生原稿が相当量展示されていた。こういうノリの作品だったよな、と思いだしながら生原稿を見ていた。

 

一通りみたこちらの印象としては、何のかんの言って綺麗な女性が描きたいのかなというところ。長いストーリーを描くのは苦手なのか、連載は相当落としていたようだが(白いワニのネタは有名だった気がする)、1ページから数ページ単位の作品であれば、そこまでではないようだ。今風の絵という感じではないが、80年代等に描かれたものと最近描かれたものと並べても大きな違和感はないのは、絵が安定しているということなのだろうか。

 

山上たつひことのfaxでのやり取り等一部を除いてフラッシュなしの静止画撮影は自由だったので、写真を撮りまくってしまった。良いなと思ったものを貼っておく。