最近の何だか(2022/9/27)

例によって雑駁なメモを箇条書きで。

  • 経営法務人材、みたいなフレーズが飛び交っているけど、その企業の規模や洗練状況によって、意味するところは異なってくるのではないかと感じる。その意味で、自社と規模や洗練状況の異なる会社の話は、興味深いものの、直接有用なものとは限らない。むしろ自社の現状からすれば届かない先の姿とかが見えて、ストレスが溜まるだけになる可能性もある。高邁な目標を掲げる意識高さにあてられて、自分の身がもたないのでは、どこまでの意味があるかわからない。無意味とまでは言い切れないとしても。そうした意味では、身の程に応じた程々感のようなものを考えることには意味があるのだろう。
  • 企業内法務の存在が企業内で自明か、という論点については、別に法務という部署がなくても、そこで果たすべき機能が社内のどこかで果たされていれば足りるのではないかという見方も想定可能だろう。とはいえ、それが永続的にできるかというと、個人的には疑問があり、それを制度的に支える部署として専属部署の存在意義があると考える。特に事業の足を止めるような対応が必要な場合は、事業部門からの独立性が必要で、そうなると本社機能のどこかにそういうものが必要となるだろう。
  • 「筋」論からいえば、こうなって然るべきところが、そうはなっていないことには、背後にいろんな事情が存在することもあり、そうした事情の中には、それを明示的に語ることが憚られるものが含まれる可能性もある。また、状況に異義を申し立てると事態が悪化する危険のあるものも含まれることもある。そのような状況にどういう反応をするにしても、こうした危険性は認識しておくべきものと考える。認識した上でどうするかは、都度の状況・文脈によるのだろうが。