最近の何だか(2021/5/14)

例によって呟いたことを基にメモ。以前も書いたかもしれないが、重要なことなので繰り返すということで(謎)。

  • 奥邨先生の呟きを見て思ったこと。 企業内法務*1が確保するのは、法的な見地から企業内の意思決定の実質的な適切さを確保するとともに、意思決定のプロセスの適正さも確保していると感じる。さらに、その適切さ及び適正さは、事後的な検証に耐える必要があるため、電磁的なものも含め書面化しておく必要があり、その作成過程にも関与することも重要となる。
  • 契約審査は大企業ほどちゃんとやっているかというとそうともいえないという気がする。何があっても契約書の記載内容に戻ることなく、その他の要素(継続的取引に基づく交渉力の格差とか)で交渉して解決できるのであれば、契約書の内容を審査することは不要になるばかりか、迅速なビジネスの進展の足を引っ張ることになるだけかもしれない。したがって、契約審査がおざなりである可能性もあるように思う。法務のマンパワーが足りないときには、力関係で押し切れる分野については、契約書を見ないというある種のトリアージを行うことも、そういう意味では想定できる*2

*1:他に適切な表現も思いつかないのでこの表現を使用する。

*2:実際、そういう発言を某財閥系メーカーで聞いたことが有る。