若干のメモ

書きにくい部分が多いが、呟いたことを基に書ける範囲でメモ。あくまでも一つの考え方ということで*1

 

某試験・某予備試験が終わった(受験された方はお疲れ様でした。)ということもあって、関係する話が諸々出ていたが、受験戦略に関することを少し。こちらは、偉そうに言えるほどの成績ではなかったので、書くのには躊躇うところが多いのだが…。

 

この分野、合格者で指導する側に回る方は、概ね20代で専業受験生をして合格されている。合格に至る経路はさておき、知力体力も十分にあって、受験に生活のすべて(主観的には)をつぎ込むような勢いで合格されている方が多いのではなかろうか。

 

アラフォー以上の有職者が、そういう指導者と同様の若者層と、そういう指導者が唱道する方法で同様に戦って勝てるかというと、勝てると思う方が不当という気がする。人生経験等とかはあるかもしれないし、それが試験で有利に作用する部分もないとは思わないが、あるとしてもきわめて限られるだろう。そうなると、体力や気力、記憶力が衰え、可処分時間*2も、人生における試験の優先順位も彼らほど高くできないのに、彼らと同じ方法論で戦って勝てると思う方が無理があるのではないか。少なくとも僕はそう思った。そういう意味で、先に述べたような予備校などの指導者の言うことは、20代の若者向けという側面が含まれる可能性が多分にあるため、一定程度割り引いて聴く必要があるのではないかと感じていた。

 

その反面で、自分自身にあった戦略を考える必要があるだろう。自分の状況・能力・性格(どうやったら自分が理解できるか、ということも含む)に即した戦略が重要と思われる。その意味では、何よりも自分の現状についての認識、その意味での自分との対話が重要になると感じた*3。例えば次のような点は、ぼんやりとではあるが、意識していた。

  • 試験が所詮点取りゲームであって、全体として合格点に達すればよく、そのためには原則としてどの科目から点を取ってもいいのだから、科目ごとの配点が同じであっても科目ごとの難易度は異なる以上、それぞれの科目で足切りを受けない程度の力を確保したら、現状の自分にとってより得点の伸びやすい科目により注力すべきだろう*4
  • 選択科目の選択についても、自分にとっての、負荷が少なくなるものを選ぶべきだろう。土地勘のある科目を選ぶのは一つの案だろう。僕は土地勘と負荷が少なくできると見込んで経済法にした。
  • 何よりもインプットの範囲を絞って、それを繰り返すことが重要で、アウトプット、特に答案を書く練習については、論文にも傾向があることを踏まえると、過去問、特に直近のものを優先すべきではないか。
  • インプットについても、アウトプットのためのものだから、手短に済む方がよく、その意味では薄めのものを選ぶのが無難だろう。決めた教材を繰り返すことが重要と思われる。
  • 教材については、手元にないと不安ならば、買うだけ買うというのもアリかもしれない*5。買って安心するという側面もあるかもしれないから。勉強に集中するために金で安心を買うというのもアリかもしれない。大事なのは中心に決めた少数の固定した教材でしっかりと学ぶことで、その他のものはそのための補助的なものにすぎず、その主従関係を維持し続けることではないかと感じた。

 

アラフォー以上の有職者受験生の戦略論みたいなものをあまり見たことがないので、匿名性確保との兼ね合いで書ける範囲でメモしてみた次第*6。一つの考え方に過ぎず*7、異論があり得ることは言うまでもないが、どなたかの参考になれば*8幸甚です。

*1:8/22追記 一部わかりにくいところを大本の趣旨を変えない範囲で加筆修正した

*2:これがどの程度確保できるかも見えづらいのが通常ということも踏まえておく必要がある。

*3:得点能力を図るのは実際に過去問を解いてみるのが一番良いと感じた。

*4:もちろん合格後を考えると特定の科目で手を抜くような真似は危険だが、そもそも合格へのハードルが高く、状況が不利なところである以上、合格より先のことは一旦無視して、まずは合格だけのために頑張るという発想もあり得ると思う…こちらは、合格後そのつけを払うことになって泣いてはいるが(汗)

*5:これに限らず可処分所得の額の多さで対応可能なところは対応してしまうのは一つのありようだろう。それが有用な箇所がどの程度あるかはさておき。

*6:僕自身の詳細は、僕自身の状況の特殊性に起因する部分が多く、汎用性がなく、書いても仕方がないうえに、匿名性の確保が難しいので上記の程度しか書けない…。

*7:単にお前の能力が低かっただけだろうという批判はあるだろうし、その点は否定できない。

*8:あくまでもご利用は自己責任で。