先日購入したのだが目を通した。大道さんのサイン入り。
先日大道さんの展覧会を見に行ったけど、図録を買わなかった。代わりに買ったのがこの本で、サイン入りだったというのと、本の厚さから見て、大道さんが写真について語っている言葉の量が多そうだったから、というのが理由。ある程度しっかりと写真について語っている本が読みたいと思ったから。
対談相手の方が、大道さんの過去の作品をしっかりと踏まえて(過去に語っていたことなどを引用しつつ)、大道さんから言葉を引き出しているという印象。
大道さんの言葉の意味するところをどこまで理解できたのかは定かではないけれども、都市の表面を擦過しながら写し取ることに、迷いを抱えつつも、拘り続けているというのが大道さんの立ち位置なんだろう。他方で、それ以外の点について、特に銀塩とデジタルの区別、白黒とカラーの別については、それほどこだわっていないというか、出来る範囲で対応するという感じなのが興味深かった。