法律家のための決算書分析実務セミナー

掲題のセミナーに行ったので感想をメモ。

 

無料ということなので、宣伝とかが多いのかと思ったらそういうことではなく、寄付講座の類のようだった(説明があったが既に失念した(汗))。宣伝めいたものが鼻につくということもなかった。

 

土曜日の午後に2週間、90分×5コマを使ってのセミナーで、初日の前半3コマで、基礎的な部分、決算書類の作られ方を解説して、2日目の2コマで決算書分析のやり方を解説という感じだった。実際の決算書類の実例を示しつつだったので、なるほどと思う反面、講義形式だったので、実際に自分が手を動かしていない分、解説通りに自分がうまく分析できるか、というところはやや不明点が残った(もっとも、比較すべきところがわかれば、手を動かすところ自体はそれほど難しくないように見えたのも事実…ただ、見えただけなので、正味のところは疑義が残ったというだけ)。

 

これまでのところ、自分で決算書をエクセルを使って分析してみないといけないような事態には遭遇していないが、備えあれば憂いなし、ではないものの、分析の実例を解説してもらうと、理解がしやすかったから、個人的には有用と感じた。

 

他方、2日目の最後のところで、分析を踏まえての、業績評価、役員の選解任・報酬との連動というあたりについては、もうちょっと会社法判例とかを踏まえた解説も聞きたかったけど、講師が会計系の先生だけだったのと、時間があまりなかったのとで、やや尻切れトンボという気がした。こういうことまでいうのは贅沢かもしれないが。