ある程度状況が落ち着いたので,こういうネタで言ってみようかと。諸般の事情で書けることだけ*1なので,歯切れが悪くて申し訳ないが,ご参考になれば,というところ。もちろん,僕自身の体験した範囲でのことでしかないので,そのつもりでお読みいただければ幸甚です。
さて。
司法修習に行った際に,従前の勤務先については,諸般の事情で(苦笑)退職したので,就職先を探す必要が生じた。さすがに即独する勇気も動機も能力もないので,企業に入るか,事務所に入るか,の二択で考えることになった。官庁はJPもそれ以外も年齢的にも成績的にもお呼びでないし。
とはいえ,このトシだと事務所は相当厳しいものと思われた。何よりもまずに年齢が大きいように思われた。体力的にも厳しいというのもあるが,イソ弁をしようにも,ややもするとボスより年上になるわけで,こちらがどう思うかに関係なく,やりにくいと思うボスが多いだろうということは想像に難くない。この点は,合格後に,浪人時代の同期で中堅どころの事務所のパートナーをしている先生から指摘があったところだし,合格までに縁あって勉強について,相談等に乗ってもらっていた修習生の方(その方も働きながら合格された方でアラフォーだった)からも指摘があったところ。
なので,一応事務所周りはしたものの,日弁連の就職サイト経由ではなかなか難しそうな感じだった。まったく駄目とまではいえないにしても。この点はタイミングとかめぐり合わせも有るので。他方で,企業への就職については,法務の職種で転職人生(日系・外資双方経験したし)を歩いてきたことや,転職エージェントさんとのお付き合いもそれなりにあり,そちらのルートでは,それなりにお話をいただいたし,何とかなりそうな感じはした。事実,最終面接まで行ったところもあった。
しかしながら,今から企業に入ろうというのも,正直気乗りがしなかった。定年とかがどうなるかは必ずしも見えきらないところがあるものの,今までと変わらないような気がしたから,というのが大きい。ある先生から,仮に将来的に企業に入るにしても,いきなり戻ると,単に企業の法務部員に弁護士バッチがついただけになりかねないのでは?訴訟の書面を書く能力を事務所で身につけては?という指摘をもらったことも脳裏にあった。
そんなこんないろいろあったのだが*2,結局のところ,個人的な伝手で応募した事務所にはいることになった*3個人的な伝手があったからなんとかなったというところ。個人的伝手で応募したところについても,こちらの準備などがいまいちだったところは駄目だったので,それ相応の準備が要るのはいうまでもない。
正直な印象で言えば,全体としては,ちょっと前よりは,就職状況は良くなったけど,40代以上については,また話は別で,一般的なルートは期待しないほうが無難で,個人的な伝手を活用することをおすすめする次第。