最近の何だか(2022/11/2)

例によって益体もないメモ。

  • 法律に関心のない事業部門側に法的な分析の結果をどう伝えるか、というような話題に接した。どう分析したか、ということと、分析した結果をどう伝えるかということとを切り離して、前者については、法的な切り口から分析し、後者については、事業の観点からわかりやすくまとめるということになるのではなかろうか。分析自体をやりにくくする必然性はないから、分析は法的な切り口からするとしても、同じ法的な切り口から結果を伝えても、事業部門側は法律的なことに興味があるはずもないのだから、響かないのはある意味で当然という気がする。なので、両者を切り分け、分析結果を整理しなおすことが必要になるのだろう。
  • こと企業内法務についていえば、そもそもそれがいかなる機能を持つ組織なのかが企業ごとに異なりうると見受けられる。そこからすれば、限定抜きの一般論として、企業内法務を語りうる範囲は極めて狭いものにならざるをえないのではないか。その点について、問題意識を欠いたように見える議論は危ういように感じる*1
  • 非法学部卒の人間がどのように法務に興味を持つかという疑問に接したが、とりあえず一つ思いつくのは、理屈で取引のデザインをして、書面化するというようなプロセスに知的な興味関心を抱いて、契約法務にやる気を抱くというあたりと感じる。まあ法学部卒と言いつつも、政治系を主に学んでいて*2、ロクに法律を学ばなかったこちらがそういう感じでやる気を抱くようになったというところなのだが。

*1:繰り返しであっても、この種のつぶやきをするのは、ある程度影響力を持っていそうな向きが、このあたりに無頓着にも見える発言をするのに接したからで、防げる誤導を防ぎたいと感じるからである。

*2:政治系をちゃんと学んだという意味ではないということは付言しておく。