祝杯を挙げるべきとき

以前のエントリの続き、のようなもの。

 

要するにメインの学科試験はクリアされたというわけだ*1

 

現状とは仕組みが異なる時代とは言え、先にNY州弁護士の資格を得た者として、ここまでたどり着かれたことについて、心よりお祝いを申し上げる。実に素晴らしい。

 

今回結果の発表された試験について、目先の合格率だけを見て、あれこれ言う人間が多いが、それほど簡単ではない*2*3。日本でそれなりの教育を受けたとしても、英語のNon Nativeが合格するのは容易なことではない。おそらくはガチンコの受験勉強の経験が薄いとなればなおのこと。そのうえ、プライベートな事情から過剰な注目とプレッシャーの下にさらされていたと思われることを考えれば、ここまでたどり着けたことは、とても素晴らしいことと思われる*4

 

この後については、どのような形でご活躍されるのかは分からないが*5、いずれにしても今後の活躍を遠くから心よりお祈りする。

 

 

*1:MPRE等の他の部分がどうなっているのかは情報がないことには留意が必要だろう。

*2:日本人でこの試験を実際に受けた経験のある方が、かの方を批判している事例を見ることが、ほぼいないことからもその点は裏付けられていると言えるのではないか。

*3:それと試験での忖度とかを推測する声もあったようだが、そんなものがあるとは考えにくいし、仮に日本側から何かできることがあるとすれば、当人に勉強してもらえるよう環境を整えることが一番効率的かつ確実なのではないか。

*4:LLM経由でJDの学位を得たあたりを、日本人で同じロースクールに進まれてJDを取得し、米国弁護士として働かれている方が批判をしているのにも接した。確かにかの学校でLLMからJDへの編入の制度はwebで見る限りは明定されていないものの、その辺りはネゴで何とかなるということはアメリカではありそうな話に見える。かの方がコネを含めて持てるものをすべて使って今回の結果に至る道を切り開いたことに対して、かなり強い言葉で批判をしているのには違和感を覚えたことをメモしておく。

*5:活用の仕方は様々なので、本当に想像はできない。ただ、周囲の方々をこれ以上心配させることのない「良い」使い方をされることを個人的には希望する。