最近のぶつくさ(2022/5/19)

例によって例のごとく呟いたことを基にメモ。

  • 日本人の英語下手という話は良く出るが、一つの理由は、そもそも必死になって上達しようとする契機に欠けるところがあるのではないか。そのことは必ずしも悪いことではないと思う。母国語だけで要が足りる領域が広いということはそれ自体誇るべきことと考える。その意味で、母国語で大学教育が出来ることの意味も軽視してはならないと考える。目先のそろばん勘定だけで英語での教育にするべきではないと思う(特に国の費用で教育するのあればなおのこと)。高等なことを論じることが出来る言語という文化の維持できるかという問題だと思うので。
  • 自分の知識が、いつどういう場面でどのように役に立っているかは、無意識下に作用している部分まで含めると、正確には認識できていないように思われる。そうであれば、特定の知識が役に立たないという言明は、論者が当該知識が役に立つ場面を認識又は理解できないということの表明に他ならないのではないか。そう考えると、特定の知識が役に立たないと明言するのは、自己の認識又は知見の狭さの自白に他ならないのではなかろうか。