本音は本音としても...。

呟いたことを基に、脊髄反射的なメモ。

概略”法務部にやって欲しいのは法的に正しいかどうか の検証じゃ無くて問題大ありでも、法的に何とか上手いことやって欲しい”という呟きに接した*1。ある意味で事業部門*2が法務に対して抱く正直な本音の発露というところと理解することは可能だろう。

 

しかしながら、ロクな検証なしに法的な問題の有無を判断することが出来るとも思わないし、仮にできたとしても危険というしかないだろう。そして、法的な問題があるとなれば、その事実に直面しないと改善策も議論できないと思われる。仮にそこから事業部門が逃げようとしているなら、そのこと自体が問題ありだろう。

 

そのうえで、何ができるかを事業部門と法務(企業内法務)とが一緒に考えるしかないと思うが、双方が情報を持ち寄って主体的に検討する必要があるものと考える。そして、考えた結果を実行するのは事業部門であるとすれば、事業部門が「法的に何とか上手いことやって欲しい」みたいな丸投げ前提に見えてしまう言辞を弄するようだと、その時点で、法務としては、立ち止まった方が賢明ではないかとも思ったりするのでした。法務だけ先走っても意味がないというか、寧ろ有害になりかねないという見方も可能なのではなかろうか。

*1:件の呟きをされた方に文句を言う趣旨ではないので、リンクなどはしない。

*2:という言い方が適切かどうかはさておき