BLJ 2021年1月号

漸く来た(定例)BLJですが、読んだところまで感想をメモ。例によって呟いたものを基に箇条書きで。

  • 二次妻・無双御大のブックレビューは、今までになかった切り口の分析で有用かつこちらも知りたい内容だった。予告のある件(近々エントリがupされるとのこと)についても期待! 
  • ハーレム英文契約連載は、表明保証条項としてはそんなものなのかなと思う反面、取引先についてのところは、反社出ない表明のところで、過去10年まで遡っている部分は過剰な気もするけどどうなんだろう。その種の団体にいた人の更生とかとの関係で微妙な気が…
  • 得意先の信用不安の記事は、問題は、書かれているようなある種教科書的な部分が通じない時だろうけど、その種の話をする前提として押さえておくべき話が簡潔に纏まっているのは重要と思われた。
  • 不祥事対策の現在では、竹内先生の記事では最近の傾向などがまとめられ、本村・山名先生の記事では不祥事対応が単著情報の別に分けて論じられ、河江先生以下の記事では、デジタルフォレンジックの不正調査における使い方が、沼田先生の記事では法務担当者向けの不祥事予防について、各々論じられる。BLJなので、企業担当者の声とかを期待したいといいたいが、内容的に厳しいものがあるので、なくてもやむをえないのだろう。個人的には本村・山名先生の記事で、端緒情報からこういう風に不祥事を見抜くのか、という視点が興味深かった。
  • 独禁法の道標は、判断の分かれ目が結局わからないということが分かったということになるのだろうか(汗)。白石先生のコメントも、微妙な話の分析で、難しい(汗)。
  • 実務講座は不可抗力条項の定め方。定義(要件?)と効果に分けて論じられているが、定義のところを詳細に書きすぎて、却って柔軟な解釈を妨げる可能性の指摘は、個人的には興味深かった。詳細に書けばいいってものじゃないだろうと思っているところなので。
  • リコール訴訟の話は、まあ、そうなんだろうな、という感じ。
  • ビジネスと人権の話は、最後の方にポジショントークめいた記載があるので何だか微妙な印象が。