呟いたことを基にメモ*1。
気が付くと、転職しないのがリスクみたいな話がTL上に出ていた。ずっと同じ企業に居続けて、ある日その企業が突然倒産して、いきなり転職というのは、確かに大変だろう。別に転職の準備もしていなければ特に。また、加齢に伴い新しいことへの対応力が落ちることもまま見られる*2から、確かに転職経験がないことには一定の危険があるという指摘には、理解可能なものがあることも否めない。
とはいえ、転職をしないことのリスクを考えるのであれば、転職をすることそれ自体のリスクと比較が必須であり、転職をする・しないの判断はこれの比較をしたうえで、すべきだろうと考える。転職自体結構なリスクを抱えていることは忘れてはいけないと思うわけである。特定の結論を唱道するものではないが、十分に検討をしていただくのが良いのではないかと考える(経営判断の原則が脳裏をよぎるところでもある。)。
こちらは、会社員から会社員への転職を3度したけど、それぞれに相応にリスクがあったと思う。今振り返ると、最初の転職が、非メーカーからメーカーへと大きく業界を変えたという点でも(その後は、作っているものは異なってもメーカーからメーカーだったので…。)、一番難しかったような気がした。詳細は匿名性維持などの関係で書けないが、企業ごとの「文化」の違いとかもあり、対応するのはそれほど簡単ではないこともある。その意味で、転職を安易に唱道するのはどうなんだろうという気がしないでもない。
また、めぐりあわせによるものや、昇進によるもの、原因はいろいろあれど、ずっと同じ企業に居続けないとできないこともあるように思うが、転職をすることは、そういう場に立ち会う可能性を捨てることになりかねない、というあたりも検討の対象に入れておく必要があるような気もする。
もちろん、最終的には、選択をする側の自己責任に帰着するので、転職をする・しない、どちらの選択をしたとしても、本人が納得すればそれで足りる話(選択をした結果が事後的に納得のできるものになるように頑張るという話でもあろう)なのだが、なんとなく気になったので、一応メモしておく次第*3。