キャリアがらみの何だか

脊髄反射的に呟いたものに基づく手動twilog的な何か。

  • 今回の騒ぎで、かの国で某外資系コンサルがかの国で業務を停止するということらしく、そのためにかのコンサルから解雇された方々が騒いでいるという話に接した。異常な事態の下でパニックになるというのは理解できるところもあるが、よく考えると、どこの国においてであれ、自国外の外国の資本の下にある外資系企業で勤務するということは、親会社の事情で撤退、現地法人から解雇されるという事態が生じる危険の下におかれることを意味するわけで*1、ある意味で当然のことと思われる。そうした危険*2が存在することは、撤退に至る経緯の異常さとは関係がない。そうした危険を織り込んでいなかったとしたら、単に見通しが甘いという批判をされても仕方がないのではないかという気がする。こちらも米系外資に勤務したことはあるが(4社目がそう。修習に行く前後で退職した。)、今回アソからインハウスに入るにあたり、外資を選択しなかったのは、50代でその種の事態にさらされたときに、「その次」がない危険があると判断したことも一因だったので、余計にそう思うのだろうが。
  • 50代の転職については、アラフォー以降の転職からはそうであるように、マネジメント経験が求められることが多いような気がする。とはいえ、マネジメント経験があることと、マネジメントに長けていることとは別の話ではないかと思う。マネジメントが奏功するかどうかは、下に付く人との相性も含め、管理職になる当人の四囲の状況にも依存するので、特定の会社で管理職として機能したことが、別の会社で管理職として機能することを直ちに意味するとは考えにくいと思う。その点が気になるのであれば、就職面接時に訊いてみるしかないだろう。いずれにしても、会社側の期待値を、自己が満たせる状況にない(その原因が自身に帰責されるかどうかはさておき)のであれば、そのポストに就くのは避けた方が無難だろう。変に合わないところに入って、不具合(メンタルの不調も含め)を生じさせるのは、避けた方が良いだろうから。もちろん、現職に関して至急「退避」を図るべき事情があるなどした場合には、危険を承知で、という選択をせざるを得ないことがあるのも否定しがたいところではあるが。

*1:当該国の解雇法制との関係で一定の保護が図られるとしても、従前の業務が出来なくなる可能性が存在するということにはなろうかと。

*2:所謂JTCより給与が高いのはこの種の危険に対する手当も含まれているものと理解している。