例によって、前回の続きでメモ。緊急事態宣言もでましたしね…。
- 新型コロナ「緊急事態宣言」とは何か 藤本一郎先生の記事。法律的にどうなのかというところを抑えて、いずれの方向にも過剰な対応にならないようにしたいところかと。なお、今回の緊急事態宣言は、特措法に基づくものであることは、まず抑えておくべきところ。憲法との関係が問題となる緊急事態条項とは別の話であることにも留意が必要。
- 新型インフルエンザ等対応業務継続計画 最高裁。緊急事態宣言が出たら裁判はどうなるのか、ということは弁護士としては気になるところだが、大方針はこちらによることになるのであろう。実際東京地裁では民事事件の大半は期日延期となっている(保全とか家事の一部が例外なのは当然というべきだが。)。
- 「自粛と給付はセットだろ」は法的に正しいのか? 弁護士・行政法研究者が解説 平祐介先生の記事。 自粛だけ喧伝されて、割を食っている方々に補償がないのは、今に至るまで不当だと思うのだが*1、その点について、実務家兼研究者の方の手による丁寧な分析がなされている*2。
- 新型コロナウイルスの感染拡大下における「株主総会運営に係るQ&A」を取りまとめました 経産省&法務省。このエントリについての川井先生のエントリも併せて。一部報道で、オンラインで総会開催が可能になったかのごとくいわれているけど、今回のQ&Aではそこまでの話にはなっていないことには留意が必要。
総会関連では、さらに、緊急事態宣言を受けての川井先生のエントリも*3。事態が進展する中で、個人的には多くを川井先生から学ばせていただいていて感謝するばかりですm(_ _)m。