何だか良くわからないが、呟いたことを基にメモ。
大企業だとサプライヤー及びその下請に対しても、内部通報窓口を開いているところがある。そこに、その会社の顧問弁護士事務所のアソ(業務委託契約であっても下請とはいえるだろうから、対象にはなり得ると考えるべきだろう)が内部通報をしたらどうなるんだろうと思うことが有る。法務が顧問弁護士事務所について「外注先管理」をしているということになると*1、法務部門として、ある種当事者として、当該問題に向き合うことになる。
一般論として、法務部門は、この種の内部通報については、誠実な対応をするよう社内で指導する側に立つ可能性が高いから、自分たちの管轄内で生じた事象についても、それなり以上の対応をすることが求められるのだろうと思う。そうなると、握りつぶしたとのクレームを避けるため、企業側は何らかの対応をせざるを得ないだろう。単にその事務所を「切る」だけでは済まないのではないか。特に通報内容に単なる不当ではなく、違法の問題となる可能性を含むものがあれば、余計にそうなる。その際には誰が調査をするのか、とか通報者の保護とか色々難しそうな話が生じそうな気がする*2*3。いずれにしても、その事務所については、自身の外注先管理に疑義アリ、と判断される(それは社内の法務に対する見方も同じだろう)ことになるのかもしれない。
もちろん実際に通報した側は特定されれば(されるようでは駄目なのだろうが)所内にいられなくなる確率が高いと思われるが、仮に事務所が企業に切られた場合の事務所のダメージとの比較で言うと、肚決めたアソが「しかける」可能性は考えなくてよいのだろうかとも思ったりする。