本屋で衝動買いしたものだが、目を通した。
メーカーの知財部を舞台にした小説*1で、主だった知財法も一通り出てくるので、知財って何、企業の知財部ってどういうところ?*2ということをつかむうえでも良さそうな気がした*3。
小説としてみたときの評価はわからないが、プロの小説家さんの手によるだけあって、キャラクター設定はありがちとは感じたけれど、物語の運び、伏線の埋め方にも不自然さは感じず、文章も読みやすいので、するすると楽しみつつ読むことができた。
お約束、ではないが、続編もあり得るような終わらせ方なので、続編では、もう少し突っ込んだところ、特に技術屋さんとの打ち合わせでどうやって明細書を書くのか、とか、知財のライセンス交渉とかの現場が出てくることを期待したいところ*4。
こういう感じで、素人にもスムーズに読める企業法務部の小説を、プロの小説家の方にも書いていただきたいものだと思う。企業法務に興味関心をもってもらう人を多くするうえでは有益だと思うし…。
追記)脚注で書いたのに、きちんとsenri4000さんが拾ってくれて、コメントもいただいた。ありがとうございます。続編?も期待してます。