そんなものはない、ではなく(謎)。
法務系 Advent Calendar 2019の初回、@kanegoontaさんのエントリで、ブログが続かないという話があったので、若干のメモ。どこかでメモしておこうと思ったネタということで…。
こちらのblogは、場所を移しつつ、2004年からだらだらと続いている。元はUSLLM留学準備blogだったし、留学中は留学 blogだった。留学系のブログはおおむね留学が終わると打ち切りになるのだけど、そのまま海外赴任とかしたことや、それで終わるのも芸がないな、などと思ったことなどから、そのままずるずると続けて今に至っている。
中身のあまりないこちらのblogでも、守秘義務とかの問題を避けつつ、かつ、匿名blog故に匿名性の維持に支障のでないような内容を書こうとすると、それなりに気を使う。
匿名性の維持については、blogでもtwitter等のSNSでもあらかじめ一定のラインを引いて(書かない話題を決める方が端的で良いような気がしている。*1)、それを死守するしかないと思う。たとえどんなに書きたい内容でもそこがぶれるのは避けるべき、と経験的に感じるところ。顕名が良いというのは、ある意味正論だが、それを避けたい事情があるから匿名にしている以上、その事情のあるところでは議論としては無意味だと思う。
話がそれたけど、続けるための工夫というと、こちらでしているのは、「身の丈」に応じたというか、出来もしない目標は立てないこと、出来そうなことをするということと、無理と思ったら、立てた目標にこだわりすぎないということになろうか。
で、現時点で一応立てているのは、本年については、とりあえず毎日何か書く、ということ。これゆえに昨年以前よりもグダグダが増している。それも良しと思ったから。
今年、特に、場所を移してからは、一応一月の中でこういうものを一つは書こうとしている。こちらについては、貫徹できていないが、まあ、そこはあまり拘りすぎないように、と。
- BLJの感想。そうでもしないと読まないということがわかっているので。
- 法律書の感想。同上。月に一冊くらいは読まないと、と思ってはいるが…。
- 本の感想以外で法務とか法律について調べたこと、考えたことのメモ。ここはものすごく緩く考えるようにしている。インプットばかりでもつまらないので。
- 法律書以外の書籍の感想。もともと法務系のblogというつもりで始めてもいないし、それ以外のものを"ノイズ"として排除するのは好みではないので*2。
- 本以外の映画とか絵画の展覧会とかの感想。
…大したことは考えていないつもりでも、この程度は考えているわけだが、ともあれ、続けることにも意味があり得ると信じているから、続くというのが大きいような気がしている*3。
追記)マンサバ氏が次の呟き以下で書かれていることは興味深い(一連のスレッドをご参照)。
法務ブログを長く続けるたった一つのコツは「投稿ペースは多少遅くても構わないので、特定分野の法務ネタからなるべく脱線しないこと」です。ネタを混ぜ過ぎるとノイズになり、濃い固定読者が付きにくくなります。固定読者が1人でもつけば、また書こうという気に自然となるものです。 #LegalAC
— Takuji Hashizume (@takujihashizume) 2019年12月1日
ブログを書いて何かの役に立てようとか考えているのであれば、こういう発想もありだとは思う。
個人的には書きたいから書いているだけなので、こういう発想には立たないが*4。
追記2)さらに、ぱうぜ先生から次のようなコメントも。
うーんと、「どこが得意分野かな」を探索するのは大事なんだけど、初心者や若手にしか書けないタイプの記事というものもあり、それにも一定の読者は付きます。途中過程にある人と一緒に伴走したい読み手兼書き手(そしてその予備軍)はたくさんいます。なので「学んだことをきちんとまとめる」だけでも。
— ぱうぜ (@kfpause) 2019年12月1日
横田自身がまさにそういう途中過程からほぼ公開というかたちで「ただの大学生の日記」からはじめてるので、「どう見せたいか」より先に「なにを書こうかな」のハードルを下げつつ、丁寧さを忘れないようにすると良い気がします。レベルはだんだん上がってゆくので。
— ぱうぜ (@kfpause) 2019年12月1日
あと、Chihiroさんのコメントも、納得なので、メモ。
ブログは、肩肘張らずに書く日常や積み重ねられた表現から為人が窺い知れるところにも良さがあるから、テーマが絞られてるブログは実はどんどん読まなくなる(オウンドメディアも、自社に関連が強いことばかり書いてあると読まなくなっていく)のがわたくし
— Chihiro (@coquelicotlog) 2019年12月2日
分野を絞ると、却って続かないのではないかという気もするし(特に自分の中のハードルは、意識しないと勝手に上がるので)、日々の進歩の過程を生暖かく見守るということを好ましく思う人もいるということなのだろう。ネット上の日記が一定程度読まれていることからもそこは明らかだろう。