総会シーズン前の何だか(2024/5/21)

呟いたことを基に雑駁なメモ。現時点でのこちらの印象のメモ、というところか*1

 

総会資料のいわゆるフルセットデリバリーがなくならないという話もあるが、年寄りの株主が多くて、いくら説明しても電子提供制度を理解しないなら、フルセットデリバリーという選択肢もあり得ると感じる。書面交付請求に持って行こうとしても、そのためのやり取りについて、手順をいちいち聞かれてそれへの対応の手間を増やすと面倒だろう*2。上場していると株主は選べないし、株主を教育なんてあまりできないので*3、そういう判断も時として有り得るのではないか。

 

それと、自社社屋で開催で会場費の外部支出の無いメーカー等では、いわゆるヴァーチャル総会は、専用回線費用負担とそれでも残る通信途絶に伴うリスクが増えるだけで採用のメリットが見えづらい気がする*4*5取消訴訟のリスクにおびえながら出訴期間の経過を待つ羽目になるのは、担当者の精神衛生上好ましくないし。
さらにいえば、いわゆるヴァーチャルオンリー総会については、いざとなったらリアル会場に来るという道もないので、それ自体を目的としない限りでは*6、ますますやりづらいのではないか、と感じる*7

 

まあ、総会に何を求めるか次第で、この辺りの考え方は変わるのかもしれない。だからこそ、現時点のこちらの感覚としてメモしておく次第。

 

 

*1:現時点での感想なので過去にエントリなどにした内容も含まれるがその点はご容赦いただきたく。

*2:アクセス通知だけにすることで節約できる印刷費といちいちその種の株主の相手をする手間(クレームの長電話に付き合うなども含めてのものになろうが)・人件費との見合いということになるのかもしれない。

*3:そもそもその機会がないと思う。それに仮にあったとしても、説明すれば理解するとは限らない。

*4:通信途絶リスクへの感度は企業内と外とで異なるかもしれない。

*5:ご指摘もいただいたが、その種のリスクと節約できる会場費用途を天秤にかけるのかという問題もあろう。

*6:IT系企業などではそのような扱いはされる可能性があるだろう。

*7:個人的には実会場総会+事前質問募集+ネットで中継というあたりで落ち着くのではないかという気がしている。