例によって手動twilogのような感じでメモ。
- 法律面での検討は、特定の選択肢を取るかどうかを検討する際に多面的に検討を加える中の一つの検討項目でしかないはずなのに、複数の選択肢のうちの特定の一つが「一番いい」と法律家が断言できる状況はどのくらいあるのか疑問に思う事例に接した。他の面を無視して、法律面からの考慮のみで断言するのは、僭越かつ危険なものとなるのではなかろうか。その点は、企業の外から助言するときには特に意識しておくべきなのではないか。専門職は自分の専門性の限界に意識的であるべきと思う。その意味で、自分の専門外で、素人である分野について何らかの発言をする場合には、その分野には素人であることを明確にする必要もあるだろう。
- 「定義できないものは、管理できない。管理できないものは、測定できない。測定できないものは、改善できない」という言説に接した。その言説は理解可能ではあるが、その種の言説を現実化するための測定行為は、それ自体が測定対象に影響をもたらす可能性がある上、すべてを測定可能とは限らず、そこから零れ落ちるもののがあることは意識すべきと思うし、そういうものの存在を無視することを正当化するものではないということも理解しておくべきだろうという気がする。
- 某呟界弁慶大臣が収入印紙を槍玉にあげているようだけど、表層の紙にだけ槍玉に挙げるのではなく、印紙税そのものの撤廃に向かってほしいところ。とはいえ、目先の喝采を得ることに汲々としているように見えるから、財務省と戦うにはおそらく役不足で、目先の成果はあがるかもしれないが、結局国民の負担は増える結果*1に終わるのではないかと感じる。
*1:TL上でご指摘をいただいた紙とデジタルとを包含する文書税みたいなものになる可能性もあるかもしれない