PANORAMIC PHOTOGRAPHY@gallery bauhaus

掲題の写真展を見てきたので感想をメモ。パノラマ写真に関心があればおススメ。

パノラマカメラを使った12人の写真家の競作の展示。

12人のうち10人*1のインタビューがこちらから読める。

 

パノラマカメラというと個人的にはどうしてもレンズが首を振るパノラマを思い出すのだが、今回はその種のものと、ピンホールカメラや超広角レンズで撮って上下をトリミングするタイプのものもあった。いずれにしても見慣れない縦横比(ほとんどが横長)なので、混在しても違和感は少なかった。

 

レンズが首を振るタイプのパノラマやピンホールものは、撮影に一定の時間がかかるから、瞬間を切り取るという形にはならない。これらのものは、変わりに視野を超える範囲を全部取り込むというような、人間が認識できるのとは異なる形で世界を一コマに収めることが可能となり、撮る側が制御しがたいところが出てくるのは面白く感じた。また、ピンホールだとカメラは手作りで、一度に一コマしか撮れず、既製品のフィルムカメラも、操作は必ずしも容易でない、というあたりも、今どきのデジカメで撮る写真とは一線も二線も画している感があって、この点も面白いと感じたところ。

 

個人的には、パノラマで有名な*2ヨセフ・スデクのものと小瀧達郎さんのもの、特にdancerと題したものが印象に残った。

 

こうやって見るとやはりパノラマカメラが欲しくなる(汗)。ネットで探すと中古で手が届かないではない範囲で機材が見つかるのが悩ましい(流石に自重するけど)。

 

ちなみに、宣伝の葉書。写真はヨセフ・スデクのもの。

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本日のギャラリーの外側。良い天気で日差しが夏だった。

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*1:残りの2人は故人ということなのだろうか...スデクはそうだけど

*2:といっても僕も、今回の出展者の一人、チョートクさんの本で知っただけだが