コミュニケーション技術―実用的文章の書き方 (中公新書) /篠田 義明 (著)

実用文の書き方、のルールについての本。弁護士業務で書く文章は、独自のルールに従うものも多いけれど、そうでない文章もあるので、参考になるところがあるだろうと思ったのだった。

 

この手の本だと、比較的最近本としては、本多勝一氏の「<新版>日本語の作文技術」を思い出すし、実際同書も手元にはあるのだが、どうも文章の相性が悪くて、読みにくい気がしたので、他にないかと思って、本屋で探して見つけたのがこの一冊。著者はコミュニケーションそれ自体を専門にしているとのこと。

 

30年以上前の本で、流石に素材となっている文章で書かれている内容は古い(ファックスが普及しているというような話が出てくると流石に隔世の感を禁じ得ない)ものの、書き方についての解説それ自体は、ミクロレベルでの個々の言葉の選び方、一つの文章の組み立てから、パラグラフの構成、そして、パラグラフ間をつないで文章全体への構成というマクロレベルの話へと展開されていて、当然のことながら、読みやすい。

 

一読した程度で、自分の文章が良くなるものではないので、手元において、記載内容を意識しつつ、自分の書く文章について、必要に応じて改善できればと思う*1

*1:ここの文章については、実用文とは言い難いものが多いので、当てはまらないことも多いものと考えるのだが…(汗)。