午前中に上野に行った後に、竹橋へ。「築地明石町」を見に行った。
鏑木清方の絵に特段の思い入れも知識も持ってはいなかったが、築地明石町は、切手になっていたのと、確か教科書に載っていたのとで見た覚えがあったので、とりあえず、よくわからないけど、見に行ってみることにした。
一フロアに東京国立近代美術館所蔵のこの作家の作品のほぼ全部(一点だけ別のフロアにあった)展示してあり、メインはこの作品を含む3部作。3部作とも長らく行方不明だったものの、今回まとめて購入に至ったという。
鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開 | 東京国立近代美術館
日本画ということで、西洋画ほど描きこんでいないように見えたものの、描き込まれているところについては、相当細かくディテールが描かれているということに気づかされた。そこに意味があることが多いのも印象的だった。その辺りに目が向くように解説が書いてあるのも良いと思った。
明治期のもので、割に近代風のものが描かれる反面、画風が伝統的な日本画という印象で、何だかミスマッチみたいなものを感じたけど、それがこの時期の絵ならではなんだろうなとも思った。描かれてるものも、今となってはない文物も多く、写真がそれほど気軽に使えるものではなかった時代だったことも考えると、その時代の様子がわかるという意味でも貴重ということになるのだろう。
築地明石町については、モデルがいて、その方の写真も併せて展示があり、なんとなく納得という感じだった。
個人的には3部作の中では、理由はよくわからないものの、築地明石町が良かったと思ったので、絵葉書を買ってみた。
おまけで屋外のオブジェ?が興味深かったので、例によってiPhoneのパノラマで撮ったものを貼っておく。