中には中なりの

例によって呟いたことを基に益体もないメモ。体感に基づくものなので異論反論があり得るのは言うまでもない。

 

企業の従業員となる以上は、その企業における明示又は黙示の決まりごとに従うことが求められる。フレックス勤務でない場合に、朝一定の時間にオフィスにいること(在宅勤務の場合はオンラインであること)が必要になるとかいうのは一例である。それらの決まりごとには、何らかの理由があることが多い。一定の時間にオフィス又はオンラインにいることが求められるのは、少なくとも一定の時間には相互に連絡が取りやすくなることを確保することが効率的な業務遂行の上で重要だからという理由付けは可能だろう*1。そういう決まりごとにいちいち逆らうことを許していると組織が維持できないので、逆らうことは許容されない。もちろん正規のルートで決まりことそれ自体を変えることができる場合もあるが*2、特に黙示のそれは特定個人の発案で変えられるようなものではないことが通常だろう。

 

これらの決まりごとのうち、就業規則などで明文化されているものは、通常は公開されているから、把握しやすいが、黙示のものはそうとは限らない。知っている人に訊くしかない。通常はその会社での社歴の長い人に訊くことになろう。その場合、指導係などを命じられていることにより、教える義務がその相手に発生していることがあるが、だからと言って、訊いたことにすべて答えてもらえるという保証はない*3。確実に教えてもらえるような関係性を作る必要がある。たとえその相手の実務能力が自分より明らかに低くても、である。そして、仮に教えてもらったとして、その内容に納得ができなくても、その内容が強行法規違反などでない限りは、一旦は従うことが求められるのが通常であろう。たとえ教わった内容が、適切でないと判断され、その判断が間違っていないとしても、である。

 

また、企業内では組織で業務にあたることが求められる。所属する部署の一員として、行動することが多く、その部署としての成果が求められることも多い。個人プレイのようなことが唱道されることはまれで*4、寧ろ、個人でできる範囲が限られていて、他人や他部署の人と協働することが求められるのが通常であり、協働が円滑に進むような動き方を求められるのが通常なのではないか。

 

こうした振舞い方ができるかどうかというのには、一定の適性があって、そうした適性がない場合は、企業内で仕事をするのは、特にいわゆるJTCでは難しいのではないか。

 

そうした意味で先般経文緯武先輩のエントリで話題になっていた書籍の主人公は*5、エントリに書かれていたような行動様式から見て、そのような適性を欠いているものと判断されて、体よく追い出された、という読み方も可能になるものと考える。

 

 

*1:これが唯一無二の理由というわけではないことはいうまでもない。

*2:過去に相応の理由があったものの、事態の変化でその理由が焼失したものなどはそうした然るべき手続きによって改めるべきということになろう。

*3:訊く側の能力次第では一度に全部教えても消化不良に終わる可能性があるので、段階を追って教えることを、教える側が考える可能性もあるが、その点は一旦脇に置く、。

*4:特に管理部門ではそういうことは皆無なのだろう。法務部門で軽率にそのような行為をすると、事業部門側の法務担当者ショッピングを誘発して統制が取れない事態が生じかねない。

*5:著者とイコールとは限らないだろう。