機動警察パトレイバー 2 the Movie

掲題の映画リバイバル上映を見たので感想をメモ。個人的には味わい深く感じた。

 

先般1を見て、その際に2も上映するという情報に接したので、今回見に行ってみた。リアルタイムで見た気にはなっていたが、どうも見ていなかったようだ。93年公開で、その頃はもうアニメとかへの興味が減っていたためかもしれない。

 

例によって五月雨式に感想をメモしてみる。

  • 前作や原作よりもキャラクター造形が変わっていて、違和感があったが、全体としては「大人のドラマ」という感が強く*1、これまでのコメディ寄りというか青春ドラマよりの造形のままでは、却って違和感が出たかもしれない。個人的にはこれまでの路線の方が間違いなく好みなのだが。
  • 事件は一応それなりに収拾したとしても、それ以外の点では決してハッピーエンドではなく、全体としてのトーンの暗さも相まって、苦い感じが残った。いわゆる「平和」ボケへの皮肉めいたもの(今見ると別の形で諸々符合するものを感じるところがあるが。)も含めてだが。そういうものを求めて見ているわけではないこともあり、映画館で見ているのでなければ最後まで見たかどうか...。
  • 苦さという意味では、後藤さんと南雲さんの関係のケリの付け方についても同様のものを感じた。南雲さんの判断の理由は正直よくわからなかったが。
  • 後藤さんの要所でのキレっぷり(いざという時の備えも含めて)は相変わらずだが、結局報われないままというところになろうか。
  • 結局悪役の柘植が何をしたかったのか、正直よくわからなかった。単なる愉快犯にも見えてしまった。政府内部での彼の一派の動きが見えなかったからなのだろう。
  • インターネットが隆盛を極める前に作られた作品だと「戦争」シーンでの通信系の混乱はこういう描き方になるのか、と感じた。通信途絶による混乱を目的とするのであれば、今であれば、物理破壊はしないのではないかと考えるがどうだろうか。
  • 官僚機構のダメっぷりはきっと今も変わらないのだろう。むしろ当時よりも劣化していると見たほうが良いのだろう。そもそも優秀な人が官僚機構に入りにくくなっていると思われる昨今であればなおのこと。官僚組織だけではないが、組織にはいろいろな意味で「余裕」が必要なのではないかという気がした。

最後に映画館に貼ってあったポスターを写したものを貼っておく。

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*1:野明の「いつまでもレイバーが好きなだけの女の子でいたくない」というセリフとかが一例だろうか。他方で、事態収拾にむって2課の面々が諸々を投げ捨てて集結するあたりでは、これまでの路線の延長線上にあるものも感じたのだが。